平安時代の平均寿命はどれくらいだったのか…
衝撃の事実発覚…



今や世界的に見てもトップレベルの長寿国と言われるほど
日本人の平均寿命はかなり長いです。

しかし、平安時代の平均寿命はどれくらいだったのでしょうか。
今回はそんな平安時代の平均寿命を紹介します。

平安時代の平均寿命


平安時代とは794年に桓武天皇が平安京に都を移してから、
鎌倉幕府の成立までの約390年のことを指しますが、
皆さんはこの平安時代の日本人の平均寿命がどのくらいか知っているでしょうか?

なんと驚くことに男性が33歳、女性が27歳だったのです。

現在の日本の平均寿命の半分以下となっており、
1人の一生がこんなに短かった時代もあったのです。

平均寿命がここまで低かった主な死因

平安時代の主な三大死因と言われているのが
結核、脚気、皮膚病だったそうです。

結核と脚気というのは現代でも起こる病気ですが、
食文化に強く影響しており、
主には栄養失調が原因で発症してしまう病気です。

栄養失調といっても
主にはタンパク質の不足によって起こる病気とされています。

これは、平安時代によく食べられていた主食が
ヒエやアワなどの穀物だったため、
肉や魚といったタンパク質が
平安時代の人々には不足していたものと思われます。

現在の日本の平均寿命

現在の日本の平均寿命は男性は80.5歳、
女性は86.8歳(2015年WHO発表)となっています。

これが世界的に見てどのくらいの位置にいるのかと言うと
2015年の平均寿命ランキングはこのようになっています。

世界の平均寿命ランキング

1位: 日本           83.7歳
2位: スイス          83.4歳
3位: シンガポール       83.1歳
4位: オーストラリア・スペイン 82.8歳
5位: アイスランド・イタリア  82.7歳

183位 シエラレオネ      50.1歳

僅差ではありますが、1位は日本となっています。

これだけ色んな国がいて先進国も多い中、
日本が1位というのはなんでなのでしょうか。

急速に日本人が長生きするようになった理由

今や平均寿命は80歳とかなり高いですが、
実は平均寿命が50歳を超えたのは
戦後の1947年になってからなんです。

この時点でも男性の平均寿命は50.1歳、女性の平均寿命が54歳でした。

それが戦後の経済復興とともに
1965年には男性が70歳、女性が75歳にまで延び、
1984年には男性が74.2歳、女性が79.8歳となり、
世界中の先進国と比べてもトップの長寿国と言われるようになりました。

戦後までは平均寿命が50歳を大きく下回っていた日本なのに
それが急速にこの数十年間で大きく伸びたのは
どんなことが起因しているのでしょうか?

考えられるのは

・医療の発達
・栄養状態の改善
・健康についての教育の普及
・国民保険制度の確立

の4つではないでしょうか。

戦後は、食文化も多様になり、国民保険制度も広まり、
更に日本では全ての子供が平等に
教育を受けることができる環境が早めに整ったこともあり、
医療技術や設備が充実していることも
日本が長寿国になった大きな理由でしょう。

それにしても平安時代の寿命が現代の3分の1程度と考えると
現代の人が生きられる期間の長さがすごいですね。

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