550万年に封印されたモビル洞窟…
驚くべき異次元の世界が広がっていた…




1986年、ルーマニア南部の黒海沿岸から
2、3キロ離れた荒野である洞窟が発見された。

それが550万年間、完全に遮断されていたモビル洞窟です。

その洞窟には驚くべき異次元の世界が広がっていました。

モビル洞窟は偶然見つかった

1986年、ルーマニア政府は発電所の建設に適した土地を
探してほしいと科学者チームに要請した。

その要請を承諾した科学者チームは黒海近くの荒野を探索した。
探索の結果、建設候補地がいくつか見つかりました。

そして、候補地には地質調査用のテストホールが6カ所掘られました。

科学者チームはテストホールを順番に調査していったが
特に異常は見られなかったと言います。

しかし、最後のテストホールを調査する際、
計器が異変を示したのです。

550万年に封印された洞窟

科学者チームは地下へと続く深い穴を降りていった。

そして、地表から約20メートル下ったところに高濃度の
有毒ガスで満たされた洞窟を発見したのです。

さらに、その洞窟はテストホールが掘られるまでの
550万年の間、外界と完全に遮断されていたと言います。

その後、調査を行うと洞窟上部に分厚い地層が存在することが判明。

つまり、この洞窟には550万年もの間、
太陽光のみならず地表から食物や水までもが侵入できなかったのです。

地球上で最も隔離された場所

しかし、地底に降りるのは極めて困難です。

非常に狭い穴を降下し、石灰石の横穴をすり抜け
その先のトンネルまで進む。

もちろん完全なる真っ暗闇であり、
閉所恐怖症を持っている人ならば入ることすらできません。

トンネルはそのまま中央部の大きな洞窟へと繋がり、
やがて地底湖へと続きます。

さらに、1986年に起こったチェリノブイリ原発事故で
空中に拡散された放射性金属の形跡が
周囲の土地で確認されているにも関わらず
この場所では一切見つからなかったという。

この洞窟は地球上で最も隔離された場所だったのです。

モビル洞窟の内部環境

微生物学者のリーチ・ボーデン氏は
モビル洞窟を探検した一人ですが
2010年にイギリスの情報番組で探検当時の模様を
次のように語っています。

「洞窟内の気温は大体、摂氏25度くらいだったが
耐え難いほど湿度が高く、かなりムッとしてた。

しかも腐った卵のような硫黄臭やゴムが焼けるような臭いが
周囲を包み込みひどい吐き気に襲われました。」

洞窟内の空気は外圏大気とは全く異なるうえ、
酸素濃度は外気と比較すると半分ほどしかないそうです。

しかも、二酸化炭素は通常の100倍でメタンは1〜2%、
空気と湖水の両方から硫化水素とアンモニアが検出されています。

発見された奇妙な生物

調査の結果、550万年もの間、
密封されていた洞窟内にも生物が存在しました。

しかし、その生態系は想像を絶するものでした。

地底湖は何十億という種類の無機栄養細菌の宝庫ですが、
生物学者がこれまでに確認できたのはヒルやクモ、
タイコウチ等の48種の生き物のみでした。

しかも、これらの生物には目が存在しませんでした。

科学者によると完全な真っ暗のため、
視力は必要なく、退化してしまったそうです。

洞窟内への侵入は非常に危険であり、
調査のための滞在時間は6時間までと規制されています。

そのため、洞窟内の調査は十分に行えておらず、
未だに謎が多い状態です。

洞窟の謎が解明できることを信じ、今後の研究に期待したいですね。

ネットでの反応

・こんなに危険な場所もあるのですね…
目が無い生物…
人間もそのうちこういう所に適応する体へ改造されてくのでしょうかね

・なぜか、ロマンさえ感じてしまいますね!

・センターオブジアースみたいな世界が広がっていたら面白い

あなたにオススメの記事

⇒ 古代エジプト人の奇妙な生活様式6選…改めて現代は恵まれていると実感する…