赤ちゃんがぐずったり、泣かなかったりしたら
どんなに子育てが楽でしょう。

しかし、赤ちゃんが黙って静かにしているサイレントベビーだったら、
それは大きな問題となります。

今回は赤ちゃんをサイレントベビーにしてしまう親の行動を紹介します。


サイレントベビーとは


話すことのできない赤ちゃんは、泣くことが仕事です。

泣くことで

「お腹が空いた」
「オムツが濡れていて気持ち悪い」
「抱っこして欲しい」

と気持ちを伝えています。

また、赤ちゃんは「新生児微笑」と言う生理的な笑顔を持っており、
笑うことで、周囲の人に可愛がられ、愛されようとする。

そういう本能を持ち合わせて生まれてきます。

そして、徐々にそういった生理的な微笑から、
自らの意思で笑う「社会的微笑」を覚え、感情を表現するようになるのです。

しかし中には全く泣かない、全く笑わない、そんな赤ちゃんもいます。
そんな赤ちゃんのことをサイレントベビーと言われています。

サイレントベビーに見られる特徴

あやされても笑わず、
大人と目を合わせることもしない声をかけても反応しないなど
サイレントベビーとは読んで字のごとく静かな赤ちゃんです。

赤ちゃんも個性があるので騒ぐ子もいれば比較的おとなしい子もいます。
中には生まれつきの脳の機能障害による
自閉症などの発達障害のケースもありますが、
これらはサイレントベビーとは呼びません。

サイレントベビーの特徴としてこんな特徴があげられます。

・喜怒哀楽の表現がなく、全体的に表情が乏しい

・人の目を見ない。親と視線が合わない

・長時間周囲に人がいなくても不安がらずにじっとしている

・お腹が空いたり、おむつが濡れても泣かない

・あやしても笑ったりすることが少ない

・体の動作が少なく、じっとしていることが多い

一見するとおとなしく育てやすい赤ちゃんに見えますが、
これらのほとんどはネグレクト(育児放棄)が原因と言われています。

それではどのような親がサイレントベビーを作ってしまうのでしょうか?

サイレントベビーにしてしまう親の行動

それは赤ちゃんの声に関心を示さず、
長時間赤ちゃんを放置している親が原因と言われています。

もちろん、お母さんはとても忙しいので
家事の合間に泣かれても直ぐに反応できないこともあります。

それは全く問題ないので心配ありません。

この場合の「赤ちゃんの声に反応しない」とは
赤ちゃんがどんなに泣いても抱こうともしない、
また赤ちゃんが泣いたら「うるさい!」と怒鳴りつけ、
時には暴力を振るうことがあるなど、
ネグレクト(育児放棄)や虐待の要素があるケースを示しています。

また、最近では、スマートフォンの普及から、
赤ちゃんが泣いていても携帯の画面から顔をあげず、
片手間に赤ちゃんの相手をしている親が多いことも問題であると指摘されています。

要するに赤ちゃんが

「泣いても構って貰えない」
「笑っても抱きしめて貰えない」

と思ってしまうことで赤ちゃんは
親に「見捨てられた」と感じ、ぐずらなくなるのです。

サイレントベビーは2歳くらいのイヤイヤ期に差し掛かっても
反抗することはありません。

とても従順な育てやすい子だったりします。
赤ちゃん時代の習慣で周りの関心を引くため
「おとなしくしている」手段をとっているのです。

一見、良い子に見えますが、
心には抑圧された闇を抱えています。

サイレントベビーがそのまま成長したら・・・

それではサイレントベビーがそのまま成長したら、
どうなってしまうのでしょうか?

サイレントベビーは将来、うつや引きこもり、
また自傷行為を起こす可能性が強いと言われています。

また、反対に「相手から好かれたい」と思う気持ちから、
相手の感情ばかりを推し量ります。

自分の気持ちを伝えることが出来ない大人
「アダルトチルドレン」になるとも言われています。

サイレントベビーは泣かない・笑わないため、感情がないように見えます。
しかし、それは大人がそうさせてしまっているだけです。

心の中では常に「愛されたい」「抱きしめられたい」と思っています。

そのため、赤ちゃんに多く笑いかけ、
赤ちゃんのことを抱きしめてあげるようにすれば、
徐々にその症状は改善されると言われています。

サイレントベビーを作る原因は「愛情不足」です。
そう思ったときは、なるべく笑いかけ、抱きしめてあげるようにしましょう。

昨今の育児環境は核家族化の影響もあり、
孤独であると言われています。

周囲に相談する人もおらず、
たった一人で子育てをしている女性は
赤ちゃんとの関わり方が分からず、
ときには「ネグレクト(育児放棄)」「虐待」と呼ばれる
行動に出てしまうこともあるでしょう。

しかし、本来、赤ちゃんとは
望まれて生まれてくるべき存在であり、
愛して大切に育ててあげない生き物です。

また、子育てとは人と人が関わりあいながら
みんなで助け合っていくものです。

もしサイレントベビーの可能性のあるお子さんを見かけたら、
周囲が手助けし、子どもの心を救える世の中であって欲しいと願います。

子育てに悩む全てのママの一助になれるといいですね。

ネットでの反応

・何でもそうだが、夫婦2人いるなら互いの状況に合わせて応分に負担を分けて、
家族全員がより良く過ごせるように出来る事が一番だと思う。
他がこうだからうちも、ではなくてね。

・多分これが問題になるのはスマホ関係なくネグレクトなんだろうと思う。

・子供といる時は、子供に集中してしまうものだがなあ。小さいうちは特に。
ちょっと目を離した隙にってのは、本当にあるし。

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