北朝鮮の強制収容所の実態がネットで話題になっています。
北朝鮮を語る上で絶対に知っておかなければならないのが
強制収容所の実態です。
そこで今回は脱北者の2つの証言をもとに
北朝鮮の強制収容所の実態を紹介します。
北朝鮮の強制収容所の実態
証言1
酒組の一階に入ってみると誰もいなかった。
機会は回っているのに人の姿が見えないのは不思議なことだ。
二階に上がってみたが、そこにも誰もいない。
一階へ降りようとしたところ、男の声がした。
「吸え!」
声は脱衣室の中から聞こえていた。
戸の隙間から覗いて見ると保衛員後方課の運転手・李星日特士が
ズボンを下ろして椅子に座り、
全裸の下玉淑が李特士の下半身に顔を埋めていた。
「もっと強く吸え!」
李特士はいい気分で煙草を口にくわえ下玉淑の髪を握りしめ、
自分の股ぐらに深く力を込めて押し入れた。
下玉淑の姿が哀れでならなかった。
ところで他の女たちはどこへ行ったのだろう?
窓の外を見回して見ると9名の酒組の女性政治犯たちがしゃがみこんでいた。
李特士が他の女たちを追い出し、事が済むまで待たせていたのであった。
「もっと早く・・・」
李特士はうわずった声をあげて急にウッとうなった。
初めて異常な性戯を見た私は高まる好奇心を抑えきれずに
戸の隙間から覗き続けた。
口の中に射精してしまった李特士は興奮が少しおさまったのか
まだシンボルをくわえたまま上目遣いに見上げている下玉淑に
「飲み込め!」
と命令した。彼女は一息で飲み込むと
下を巧みに使って再びシンボルを舐めながら
残液を綺麗に吸い取った。
私はむしょうに腹が立った。
李特士は獣にすぎなかった。
その後、李特士に会っても私は目をそらし
無視することにした。
その日以来、下玉淑と会ってもおぞましい光景が
思い出されて話しかけられなかった。
私があまり口をきかなくなったので
彼女は私に
「先生様、この頃おかしいですね。
お話をあまりなさいませんし」
と言葉をかけてきた。
「君、保衛員の先生たちが酒を飲みに来た時は
いつもあんな風にしてあげるのか?」
意識の下でうごめく嫉妬が唐突にそんな言葉を吐かせたのかもしれない。
哀れに思えば黙っていればいいものを
私はなじるように彼女を詰問してしまった。
「何をおっしゃっているのですか?」
「君がこの前、李特士先生としているのを見たよ。
君、そんなことをしても汚らわしいとは思わないのか?」
彼女と私との間には物資のやりとりという共通の秘め事があり、
彼女はすでに私には警戒心を持たないようになっていた。
「まぁ、先生、そんな風に仰らないでください。
私だって好んでやっているわけじゃないんです。」
「ああ、二度と言わないよ。
だからあんなことはこれっきりにしてやめなさい」
「でも、そのようにしないと私は追い出されます。
どのようなことであれ、指導員先生様が私を必要としているからこそ
私はここにいられるのですから」
「君、毎日あんなことをするのか?」
酷な質問であったかもしれない。
しかし、一度逸らしかけた視線を戻し、
彼女は切々と訴えるようにその状況を語った。
「はい、求められれば一日三、四回はします。
初めは精液を口に含んだ時に吐き気がして
指導員先生様の見えないところで吐き出していました。でも、飲み込まないと先生様たちに殴られます。
なんども飲まされてそれに慣れてしまうと
あまり気にならなくなります。口を閉じて、むしろ一息にグッと飲み込む方が簡単なのです。」
彼女の腹の中にはどんなに多くの保衛員たちの精液が満ちていることだろう。
彼女の肉体が綺麗で艶があるのは
そのせいなのだろうかとさえ思われた。
「あんなことが好きなのか?」
「その時間には仕事をしないですむじゃないですか。
それにその後長い休息時間を取ることも許されています。
だから、好きです。」
私には返す言葉がなかった。
この収容所がそしてそこに巣くう者たちの身勝手さと
うす汚い欲望とが彼女の価値観を狂わせてしまったのだ。
仕事をせずに保衛員の慰みものになることを
よしと考えるようになってしまった彼女が哀れでならなかった。
証言2
チョンソン収容所に勤務していた89年の秋頃、
豊渓地区17班指導員が銃で自殺する事件が起こった。
「保衛員が自殺だって?」
警備隊員はみな首をひねった。
17班の保衛員はみな同じように
自分の担当作業班内の女性政治犯全員を性のオモチャにしていた。
ところが、ある保衛員が統計員の少女を本気で好きになって
長期に及ぶ性的関係を続けた挙句、妊娠させてしまった。
少女は保衛員に妊娠の事実を隠していたが、
突き出してくる腹だけはごまかしようがない。
事が露見して少女は尋問された。
赤ん坊の父親が誰なのかは隠し続けたが、
相手が保衛員であっただけに大目に見てくれると思い、
ついに保衛一課に所属する戒護員
(日本でいう刑務官に近い。ただし、保衛部に所属。
拘留所担当の保衛員と見なせば良い)
「この腹の中にいる種は誰からもらった!」
「私の担当先生様の息子先生様からです。」
戒護員たちはあっけにとられて返す言葉がなかったが、
「ふざけるな!」
とばかりにその少女の陰部に鉄の棒を突っ込んで電気を流して殺し、
腹を割って胎児を引っぱり出して踏み殺してしまった。
一方の当事者である保衛員は
政治犯の女性の歓心を買おうとして服や履物を調達してやるために
20万ウォンの金を横領していた。
この事実が露見すると今度は自分が捕らえられ政治犯として
一生苦しめられることになる。
それよりも死んだほうがマシだと考えたのか
銃弾を頭に打ち込んで自殺したのだ。
自殺自体が忌むべき行為であり、
また当事者が二人とも死んでしまったため、
この事件は13号収容所で握りつぶされてしまった。
収容所の女性たちは保衛員や視察に訪れる上級幹部の愛玩動物として
その一生を終えることになります。
こんな非人道的なことを容赦なく行われていることに
本当に言葉にならないくらい愕然とします。