中国で行われる犬食祭…
世界的批判を受けながら今年も開催…
中国で行われる犬食祭
中国・玉林市で開催され、
その度に論議が起こる犬食祭。
文化の違いなどのため簡単に否定できるものではありませんが、
このような出来事が他の国で実際に行われていることは
知っておく必要があるのではないかと思います。
今年の6月21日に中国・広西チワン族
自治区玉林市で犬食祭りが開催されました。
世界的批判を受けながら今年も開催
この催しはここ数年毎年開催されており、
その度に犬の扱いに関して世界的に論議が起こっています。
今年も中止を求める署名や愛護団体による活動も行われてきましたが、
世界中からの批判を浴びつつも開催されることとなりました。
開催にあたり、食用とされる犬は約1万匹にも上るとみられています。
国外からだけでなく、
国内からもこの催しに対する否定的な意見は多く、
玉林市の住民を含む中国人の約51%ほどの人が
「犬肉の売買を全面禁止してほしい」
と考えているそうです。
実際、愛護団体による救出等も行われており、
動物愛護団体のThe Animal Hope and Wellness Foundationと
The Tree of Lifeは、祭りの直前に
合計1000匹以上の犬を保護したと発表しています。
中国国内でも個人で100匹以上の犬を買い取ったりと
行動を起こしている人たちも少なくありません。
犬肉は精力がつくとされ、
地元の人は鍋の中に入れたり焼いて食べたりするそうです。
この食文化は自分たちの習慣として続けられていると語っています。
国や文化の違いもあり、現地の人に止めさせたり
意見を述べることは簡単なことではありません。
しかし、多くの人が否定的なイメージを持っていることは事実です。
特にペットとして犬を家庭で飼っている人からすれば
無条件に止めさせたくなると思います。
しかし日本でも捕鯨を行っていたり豚や鳥、
牛も同じように食肉として口にしています。
犬はダメで豚・鳥・牛は問題無い。
この考えも正しいものでは無いと感じてしまいます。
中国政府と地元の当局者は個人的には犬肉食には反対だと
機会あるごとに強調しています。
しかし、そうは言っても犬肉産業の就労者は
貧しい農村出身者の中でも最も学歴が低く、
技術を持たない最底辺の人々だそうです。
犬肉取引を禁止するなら
この人たちにそれに代わる生計手段を与えなければなりません。
政府としては犬肉産業をつぶすより、
自然消滅を待つほうが政治的リスクは少ない。
それでも脱・犬肉食は時代の流れです。
既に香港と台湾では犬肉食は禁止されています。
中国本土でも当局が本気になれば禁止できるはずです。
難しい問題ですが一個人の意見としては、
犬と暮らしているので少なくとも
食用として犬を見ることはできません。