優先席でスマホを触る男性…
注意をするも無視され、再度怒りの声で注意したが…


優先席でスマホを触る男性


今回紹介するのは愛知県に住むOLが体験した話です。

いつも通勤で名鉄線を利用しているのですが、
同じ車両に乗車していた男性の発言が周りの空気を変える、
ある出来事が起きました。

それは仕事帰りの夜10時頃の出来事でした。
仕事が長引いてしまい、いつもより遅い時間の帰りだったのですが、
乗っていた車両には5、6人しか乗っていませんでした。

いつもの通勤時間だと座れない人もちらほらいるくらいでしたので
ラッキーと思いながら席に座り電車に揺られていました。

ボケーっと座りながら到着駅を待っていると
一人の車掌さんが各車両を歩いて回っていたのです。

この時間になるとそんなことしてるのかと思いながら、
特に気に留めずにいたのですが、そこである出来事が起きたのです。

注意をするも無視され、再度怒りの声で注意したが…

車両の真ん中くらいに座っていたのですが、
その位置から「ケータイ電話使用禁止でーす。」というのでした。

私はケータイを触っておらず、
誰のことを言っているのかなぁと思っていると車掌さんの目線の先に
気の弱そうな男性の姿がありました。

その男性は少し前傾姿勢で両手でスマホのようなものを触っています。
しかし、男性も車掌さんの言葉を気に留める様子はなく、
同じ姿勢のまま動きません。

よく見ると男性はイヤホンのようなもの?を耳につけており、
周りの音があまり聞こえていない様子。

それをみた車掌さんは少し声を大にして、
「ケータイ電話、使用禁止です!」と再度言ったのです。

それでも男性は気付かずに目線は変わらず自分の手のほうに。

さすがに車掌さんもムッときたのか、
ゆっくり男性のほうに歩いていくのです。
そして、男性の正面に立ち大きな声で一喝。

「優先席ではケータイ禁止ですよ!
ルールを守れないのなら降車願います!」

周囲の人もその場面をずっとみており、
大丈夫か?とソワソワしていました。

するとようやく男性に動きがあり、
車掌を見上げ、頭にはてなが浮かんでいるような表情をしていました。

そんな男性を見た車掌さんは完全に怒った様子で
再度男性に声を張り上げたのです。

「聞いていますか?イヤホンを外して下さい!」

一触触発な状況にハラハラしていたのですが、
どうも状況を理解できていない男性の姿に何か違和感が・・・

しばらくガミガミというこの状態が続き、
やっと状況を理解した男性はその場で立ち上がり口を開いたのです。

「え、あの…電車で本を読むのはマナー違反ですか?」

「すみません、私耳が悪くて、イヤホンではなくこれは補聴器なのですが、
外す事が出来ません。ごめんなさい…」

「もしマナー違反でしたら、次の駅で降ります。」

と少し片言で悲しそうな表情を浮かべてそう言い、
持っていたスマホだと思っていたものを開いて車掌さんに見せました。

そのスマホだと思っていたものは小さな小説の様な本で
イヤホンだと思っていたのはなんと補聴器。

状況を理解した車掌さんは顔を真っ赤にし、
なにやらごにょごにょいっていましたが、
最後には去り際に、「失礼しました」と言って
別の車両へと移っていきました。

その後、男性はすっと座り、
何事もなかったように手に持った本を読み始めました。

確かに遠くからみると小説は開くタイプのカバーに見え、
補聴器も怒りが爆発している人から見ればイヤホンに見えなくもないですが、
よく見ずに怒鳴りちらすのは如何なものかと思いました。

先入感を持ち、怒りの感情が先走ってしまうと細かな部分を見落としてしまい、
今回のような事が起きてしまうのかもしれません。

人に注意をしたり怒る場合には一旦冷静になり、
見落としている事実がないかまずは自分を疑ってかかることが
大事なのかもしれませんね。

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