アメリカに根強く残っている
白人至上主義に基づいた人種差別。
ワシントンD.C.に住む黒人男性エミットさんも
例外ではありませんでした。
それは先日、彼が空港で飛行機を待っていた時のことでした。
優先搭乗の列に並んでいると…
エミットさんが、優先搭乗の列に並んでいると、
後に並んでいた白人女性に声をかけられます。
「すみません、あなた間違った列に並んでいると思いますよ。
ちょっと通していただけます?ここ優先搭乗の列ですから。」
端っからエミットさんがファーストクラスの客ではないと
信じて疑わない白人女性の態度に、
眉をひそめエミットさんは、
「優先って、ファーストクラスって意味ですよね?」
とあえて聞き返しました。
エミットさんはこの時、女性が遠回しではあるけれど、
「黒人がファーストクラスに乗れるわけがない。
だから、自分たちに列を譲るべき」
と言いたいのだと気づきます。
黒人男性の見事な切り返し
女性:「ええ、そうですよ!
だからアナタは私たちが飛行機に乗った後に呼れますから。」エミットさん:「(ファーストのチケットを見せて)落ち着いて!
私は正しい列に並んで待っていますよ。ですから、私の後からどうぞ。」
納得がいっていないらしき様子の白人女性は食い下がります。
女性:「アナタは軍の関係者か何かかしら…?
でも私たちは正規の料金を払っているのだから、
やはりあなたは私たちに列を譲るべきよ!」
この差別的な発言を繰り返す女性に対し、エミットさんは、
「いいえ、軍隊にいたことはありませんよ。
軍に入るには太り過ぎているんだよ。
私は、ただの金持ちの黒人だってだけだ!!」
と切り返しました。
そう、この時エミットさんは自身のことを皮肉を込め、
あえて「黒人」と言ったのです。
この両者のやり取りを耳にした他の乗客からは
拍手が沸き起こったといいます。
エミットさんはこの時の出来事を写真と共に自身のFacebookに投稿。
引用:https://www.facebook.com/emmit.walker/posts/10214581842968775
この投稿には76万人を超えるひとが、
「よくいってくれた!」
「彼女もこれで学んだろう」
と称賛するコメントが殺到しました!
シェア数も26万回を超える大反響を呼ぶ事となります。
複数の海外メディアでも取り上げられ、
「これはいけない。ノー!」
「ダメダメダメ!」
「負けないでくれて嬉しいです」
「差別は絶対にダメ」
「スカッとしました」
といったエミットさんへの称賛の声が今なお寄せられています。