線路上で負傷したメス犬をそばで見守るオス犬…
列車が近づいても逃げ出すことはなかった…
2016年12月25日、
ウクライナ・ザカルパッチャ州のウージュホロドのとある線路上で
この出来事は起きました。
動物救助隊の元に線路の上に2日間もとどまっている2匹の犬がいる、
という連絡が入ったのです。
線路上で負傷したメス犬をそばで見守るオス犬
動物救助隊のスタッフが現場に駆けつけたところ、
線路上には負傷して動けなくなったメス犬と、
そのメス犬に寄り添いそばを離れようとしないオス犬の、
合わせて2匹の犬がうずくまっていたのです。
この線路は現在も列車が走っており、
救助隊の作業中も当然列車は運行しています。
そのため救助に時間をかけたくないところですが、
このオス犬は過剰なほどに人間を警戒しており、
線路上から犬をどかすどころか、
犬に近づくことすらままなりません。
そして列車がやってきます…
列車が近づいても逃げ出すことはなかった…
列車がやってきます。
このままでは轢かれてしまう…
しかし、オス犬は動けないメス犬のそばを離れません。
列車は2匹の犬の頭上をかすめ、通過していきます。
オス犬は自らは逃げれるにも関わらずメス犬のそばを離れず、
2日間こうやってしのいできたのだそうです。
引用:https://www.youtube.com/watch?v=v17yCTeGsO4
記録映像を撮っていたのは救助隊のひとり、
デニス・マラファエフさん。
オス犬は、ー10℃を下回る気温の中、
常にメス犬に寄り添い、暖めていたそうです。
救助活動は難航を極めるも…
危険な状況を目の当たりにした救助隊は、
一刻も早く2匹を助けようと試みます。
しかし、緊急事態における犬の見知らぬ人への警戒心は過剰で、
オス犬はメス犬を守ろうと必死です。
救助活動は難航を極めました。
しかしようやく2匹を車に乗せることができ、
すぐに動物病院に搬送しました。
動物病院に搬送されてまもなく、2匹とも回復しました。
負傷していたメス犬が「ルーシー」、
オス犬は「パンダ」と名付けられます。
おそらく野良犬の夫婦だった2匹はこれから里親を探すそうですが、
これだけ頼り甲斐のあるオス犬であれば、
幸せな暮らしを手に入れることも実現しそうです。