シッポを振りながら殺処分へと向かう子犬…
保健所職員の悲痛な叫びに胸が痛む…




動物愛護センターや保健所に犬が連れて来られると
その後、飼い主からの連絡を待つ期間が数日間あります。

その犬が飼い主とはぐれてしまったペットであれば
飼い主が必死に探しているかもしれないからです。

保健所で犬が保護されている期間、
犬たちの世話をするのは保健所の職員たちの仕事です。

餌をやり、便を片付け、外に出してやったり、頭を撫でてやったり、
慣れない場所で犬たちが安心できるよう
できる限りの事をしてやるそうです。

その待ち期間が終わりを告げると
飼い主からの連絡がなった犬の中には
譲歩されるチャンスが与えられる犬もいます。

新しい家族が見つかれば幸いですが、
見つからなかった場合、日本ではその犬の命の終わりを意味します。

毎週、数日間とはいえ、
可愛がっていた犬たちを殺処分へと送り出さなければならない
職員の心境がどんなものか考えたことはありますか?

シッポを振りながら殺処分へと向かう子犬

こちらは以前Facebookでシェアされ、話題となった
保健所で動物の殺処分を担当していた職員の視点から書かれた文章です。

金曜日の朝、どうかシッポを振らないでくれ!

私は金曜日の朝が辛いです。
数日間なれど飼い主からの連絡を待ちながら
飼い主の代わりに世話をしています。

飼い主を捜したり、餌を与え、
便の後片付けをし、日光浴をさせ、
頭を撫でてやり、限られた時間で出来るだけの情を注いでいます。

情を注げば可愛く思えてきます。

金曜日は殺処分(一部譲歩)するために大分へ犬を運びます。
情をかけた子(犬)を送り出す時の我々職員の心境を考えてみてください。

金曜日の朝、私の心はこうです。

「シッポを振りながら、私を見ないでくれ。
餌の時間かな?という目で見ないでくれ。
遊ぼうってすり寄らないでくれ。

子(犬)は殺処分したくない。
憎しみで牙をむいて吠えてくれ。」

そのほうが私の心は痛まずにすむから。
今から殺処分されるのに・・・

最後の最後まで人間を信じている・・・

「俺たちはお前達を殺処分するんだぞ!」

・・・シッポを振らないでくれ。

私達職員は胸が締め付けられます。
その時が金曜日です。

「憎しみで吠えられた方が気分が楽になる」

この心境、わかりますか?

保健所に殺処分を委ねる前に
愛犬との楽しかった時期を思い出してください。

愛犬は最後の最後まであなたを信じているはずです。

愛犬が粗相をしたとしても多くの場合、
飼い主がしつけを怠ったケースが多く、
責任を愛犬になすりつけないで下さい。

犬についての正しい勉強を怠った自分(飼い主)を見つめ直して下さい。

保健所職員の悲痛な叫びに胸が痛む…

これは大分県を中心に動物愛護の啓発に取り組む
ボランティア団体HOME PEANUTSで活動をしている

保健所の元職員、渡辺徹さんによって書かれたものです。
渡辺さんが団体とともに主催している
「こころの授業」でも教材として採用されています。

「憎しみで吠えられた方が気分が楽になる」
という言葉が深く胸につく刺さります。

「殺処分0」

多くの人たちが、それを願い、
また、多くの人たちが努力しています。

しかし、日本では今でも毎年20万頭以上の犬や猫が保健所に収容され、
そのうちの17万頭が無残にも殺処分されています。

「引越しをするから」

などという身勝手な人間の都合で捨てられ、
処分されていく命がこんなにもたくさんあるのです。

動物達は二酸化炭素への耐性が人間よりも強いにも関わらず
殺処分方法は二酸化炭素ガスを用いたガス殺がほとんどです。

空前のペットブームの裏側で幸せになるべき、
生きるべき命が処分されていく社会に私達は生きています。

これが命の尊さや殺処分の現状や命を預かることに責任について
改めて考えるきっかけになってほしいです。

1日でも早く殺処分0が達成されることを願わずにはいられません。

ネットでの反応

・この問題はもっと大きく取り上げられるべき話題
日本はドイツスイスを見習い殺処分を無くす
これを絶対にする事だ
とても大変なのは分かる
然し現実に両国はそれをちゃんと行っている
このやり方を日本も真似出来る所を真似して
一刻も早く取り入れるべき

・人間の身勝手な犠牲者(犠牲犬)をこれ以上出さないでくれ

・なぜ環境の違いで可愛い子達が犠牲にならないといけないのか。
俺らストレス社会の中、癒してくれるのは
この子達がいてくれるからじゃないのか。
感謝しなければいけないのは人間の方だ。

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