視覚障害者による白杖SOSシグナルの本当の意味
しかし、広まって欲しくないの声も…


視覚障害者による白杖SOSシグナルとは

視覚障がい者の方が街角で白杖(はくじょう)を頭上に掲げて
助けを求める行為を知っていますか?

これは「白杖SOSシグナル」と言って
視覚障害者が困ったときのSOSの合図。

手にした白杖を垂直に頭上約50センチ上方に上げる事で
助けが必要なことを周囲に知らせるためのものとして
全国でも少しずつ普及しているといわれています。

中日新聞では以下のような記事が掲載されています。
記事によると視覚障がい者の方の白杖SOSの意味
意外と知られていないそうなのです。
※この記事は2015年11月のものです

このポーズは視覚障害のある人が道に迷った時などに
周囲に「SOS」と伝えるもので白杖を頭上50㎝程度に掲げる。

口頭で叫ぶだけでは雑踏の中で気づいてもらえない恐れもあり
福岡県盲人協会が1977年に考案しました。

しかし、浸透は十分とはいえないため、素通りする人は多いという。

白杖SOSシグナルの意味が広まって欲しくないの声も…

意外に思う方も居るかもしれませんが、
この「白杖SOSシグナル」については以前から反対する声もありました。

そもそもこのサイン自体が視覚障害者の間でもあまり知られておらず
このままサインの意味だけが広まってしまうと

「サインを出していない=困っていない」

と受け取られてしまう危険性があるというのが主な理由です。

この白杖SOSは元々は福岡の盲人協会が制定したもの。

白杖を掲げる=困ってるは正しいとしても
白杖を掲げていない=困っていないといった認識を持つことは
目の不自由な方に対してこれまで以上のストレスを
与えてしまうことになってしまう恐れもありますね。

ネットでの反応

・最近、歩きスマホで視覚障害者にぶつかったの見かけたし、
点字ブロック上に車が停車していて困っていたのも見かけた。
見える生活をしている私達は、心の目も見開かなければね。
無関心では、見えていても盲目と同じだよ

・白杖を頭上に持ち上げる系SOSサインは
実は視覚障害者にはほとんど浸透していません。
私も点字サークルで色々な人に聞きましたが、知っていた人皆無でした。

・困ったら杖を頭上に上げるサインが広まってしまうと、
困っていそうな視覚障害者を見かけた時に、
『白杖を頭上に上げていない=困っていないのだから助けなくてもいい』
と考えてしまう人が出てきてしまう恐れもある

しっかりとした認識を持たなければ、
却って障害者の方に迷惑をかけてしまうかもしれませんね!

困っている人がいれば障害者であろうとなかろうと積極的に手助けを行い、
少しでもお互いが理解しあえるようにしていくのが第一かもしれません。

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