体中から爪が生える奇病と10年闘い続ける女性…
患者は世界でたった一人の女性の現在が話題に…
普通の大学生だった女性。
ある日彼女の毛穴から爪がびっしり生えてくるように・・・
それは医師もわからない奇病でした。
病気になるのは怖いことですが
その中でも完全に治療法のない難病に悩まされている人たちもいます。
今回はそんな体中から爪が生える奇病と10年闘い続ける女性を紹介します。
体中から爪が生える奇病と10年闘い続ける女性
彼女はあるとき顔や身体に爪が生えてくるようになりました。
それは医者が
「こんな症状見たことも聞いたこともない」
という名前さえない病気でした。
初めは黒いかさぶたができたんです。
それが次第に硬い爪となってどんどん生えていきました。
米テネシー州に住む36歳の女性、シャイな・アイゾムが
謎の奇病にかかったのは2009年の大学生の時。
メンフィス大学で法律を学んでいたシャイナはある日
喘息でひどく咳き込み、近くの病院に行きました。
医者は大量のステロイド薬を処方したのですが
シャイナはそのステロイド剤にアレルギー反応を起こします。
それは耐えられないほどの全身のかゆみでした。
その後、足がかさぶたのようなもので覆われ黒くなっていきました。
まるで自宅で火事があって、足にひどい火傷を負ったかのようでした。
と母は当時を振り返ります。
同時に1週間で体重が5kg落ちていました。
そして、足は次第に白くなり、
毛が生える代わりに白い棒状のものがびっしりと生えてきました。
医師は初め、シャイナは皮膚炎かブドウ球菌感染症にかかっていると思い、
薬を処方しましたが、症状は悪化。
同時に様々な皮膚病の検査をするものの全てが陰性でした。
さらに、骨髄生検をしましたが、それも陰性。
医師はこの結果に困惑してしまいます。
おそらく一生この症状は治らないでしょう。
しかし、当然シャイナの母は納得がいかず、
落胆する娘を連れ、2011年8月、違う病院へ向かいました。
それは難病研究を行なっている世界で最も優れた病院の一つ、
ジョンズ・ホプキンズ病院。
そこで驚くことが判明。
皮膚に生えてきたものはなんと爪だったのです。
指の爪は体毛や皮膚と同じケラチンというタンパク質でできています。
シャイナの皮膚の毛包部の細胞は通常の12倍多く作られ、
ケラチンを構造するアミノ酸配分量が体毛より爪に近かったのです。
皮膚から生えてきた白いものはとても硬く、
触ると刺さるように痛いんです。
母はそれが爪と知って驚きました。
しかし、正体がわかっても治療法がわからないまま
症状を抑える治療のみ行われ、シャイナの状態は25%ほど回復。
検査の結果でシャイナは
ビタミンA、B、C、D、Kが不足していることもわかりました。
ところが問題なのは名前もわからない病気と闘うことだけではなく、
どんどん膨れ上がる治療費でした。
発病した翌年までには未払いの治療費は5000万円以上になっており、
その後もどんどんその額は増えていきました。
さらにシャイナの病気は皮膚だけでなく
骨や視力にまで影響を及ぼしていきます。
そのため、シャイナは短い距離、
もしくは杖を使わないと歩けなくなっていました。
病院の受付をしていた母は仕事を辞め、
シャイナをつきっきりで看病し始めたため、貯金も底をついてしまいます。
患者は世界でたった一人の女性の現在
治療費を集めるため、友人のサポートで基金を立ち上げたシャイナ。
母校の高校もフットボールのチャリティー試合を行なってくれました。
「多くの人に支えて頂き感謝しています」
というシャイナですが
病気と闘い始め10年に近くが経っています。
法律を勉強し、将来は色んな夢を描いていたけれど
大学を辞めざるを得なくなり、先の見えない病気と闘う生活・・・
そんな毎日に希望を失いかけ、泣き続けるときもあります。
しかし、ある日、シャイナは病院の廊下で4、5歳の女の子とすれ違います。
彼女は腰から足までブレースを装着しており、
歩行器を使っていましたが満面の笑顔で前を向いていました。
「あの子ができるなら私にも出来る。」
それがモチベーションとなり、前向きに考えられるようになったシャイナ。
現在、25種類の薬を処方されていて少しずつ回復に向かっているようです。
一体何の病気なのか、治るのか
先がわからないということはとても怖いことです。
シャイナが完全に回復し、
再び夢に向かって歩き出せる日がきてほしいですね。
ネットでの反応
・白蛇を殺した人が全身ウロコで覆われるみたいな祟り話は、
もしかしたら 奇病だったのかも知れないね。・こう言うのってアレルギー反応起こさせた病院の意思の判断の誤りってことで
病院側が治療費払ってくれないの?
女の人は治すためにすがる思いで病院行ったのにこんな状態になって
一家族の人生狂わせてるのにさ。・ステロイドの副作用による炎症で毛根が変質してしまったのかな?
現在の永久脱毛の技術が応用できないものかと考えてしまう。