公共の駐車場では入り口から一番近い所で
よく見かけるこの車椅子マーク。

皆さんはこの車椅子マークの本当の意味を知っていますか?

このマークの正しい認識がなされていないことで、
悲しい思い、怖い思いをした妊婦さんたちが急増しているようです。

今回はそんな車椅子マークの本当の意味を紹介します。


車椅子マークの本当の意味

ある妊婦さんがスーパーに買い物へ行った時、
優先駐車場に駐車し、店内へ入ろうとしたところ、

「そこは身体者用だ、社会のルールを守れ!」

と男性客に怒鳴られる出来事がありました。

この妊婦さんは妊娠8ヶ月で大きなお腹は一目見ても分かるほど。
切迫早産(早産の一歩手前)気味で日常生活への配慮が必要な体でした。

男性客に妊娠中だということを伝えても引き下がらず
なんとエレベーターまで乗り込んできた、
というのです。

優先駐車場の意味を正しく理解していない人は
いかにも男性客が正しいことを言っているように思うかもしれませんが、
車椅子のマークがついている優先駐車場は

・身体障害者
・知的障害者
・精神障害者
・発達障害者を含む全ての障害者

の他にも

・高齢者
・妊婦
・怪我人

などの人たちが移動する際に安全性や
利便性を向上することを目的として設置されています。

この優先駐車場を本当に必要な人がどういった人なのか
上記のような出来事に繋がったようです。

他にもこんなもっと酷い出来事がありました。

こんなエピソードも

それは2015年3月茨城県筑西市で起こった出来事です。

ショッピングセンターへ買い物に来た妊婦さん。
駐車場が空いていなかったので
入り口に近い車椅子マークの駐車場に駐車しました。

バックミラーの見やすいところには筑西市で許可された
いばらき身障害者用駐車場利用証をぶら下げて。

その後、買い物から戻ると車に一枚の手紙が挟まっていました。
その手紙はこのような内容でした。

「障害者でもお年寄りでもないのに
障害者マークを車に付け障害専用駐車場に車を止める。

これは人間のクズがやること。

今、大切に抱いている赤ちゃんがそれを知ったらどんなに悲しむか。
自分の母親が低レベルな人間だととても悲しむでしょう。

こんなことをして恥ずかしくないですか?

隣の連れにも同じことを言ってやれ。みんな見てるよ。
どこでも見られてるよ。」

利用証を見やすい場所に付けていたにも関わらず
一方的に文句を送りつけられてしまった妊婦さん。

恥ずかしいのは一体どちらの方なのでしょうか。

車椅子マークの本当の意味を理解する心が必要

この妊婦さんが付けていた利用許可証は
パーキングパーミット制度で交付してもらったもの。

パーキングパーミット制度は優先駐車場を利用する際、
県や市から利用許可証を発行してもらう制度

現在30府県2市で導入しています。

この制度を日本で初めて導入した佐賀県では
妊産婦は妊娠7ヶ月から産後3ヶ月が対象です。

妊婦さんは子供の命を守りながら生活しています。
重い荷物を持ったり、長く歩いて負担がかからないようにすることは
母親として当然の配慮。

また、妊娠後期はお腹が大きくなるので
ドアを開けるときに隣の車に当たってしまいそうになることもあるそうです。

悲しい思いをする人々がこれ以上増えないよう
車椅子マークの本当の意味をより多くの人が認識し、
理解する心が必要なのかもしれません。

ネットでの反応

・未だに「妊婦は病気じゃねぇ」っていう人いますよね…
そういう問題じゃないですよね。

・私の娘は、精神障害を持っています。
技体は不自由では無いのですが、歩き出しが難しく、車には障害者マークを貼っています。
キチンと警察で認められて購入しました。
でも、歩けて外見からは障害を持っている事がわかりづらいので、
ホームセンター等でマークを買ってずるいことをしているモラルの無い人と
一緒にされて嫌な思いをすることが度々あります。

・手紙はどうせ匿名なんでしょうね

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