世界の地下住人の実態…
漫画のような世界が現実に存在した…
世界の地下住人の実態
地下と聞くと帝愛地下王国の地下労働施設が思い浮かび、
そこでの生活は過酷です。
しかし、それは漫画だけの世界ではなく実際に存在するようです。
今回は世界の地下住民の実態を紹介します。
中国北京の地下住人
経済にしても高層ビルにしても目がくらむほど回転の早い中国の首都・北京。
しかし、地方から出てきた労働者にとって
平均的家賃が3000元も上回るこの都市での生活は生易しいものではありません。
低賃金の地方労働者の唯一の選択は
暗くジメジメとした地下室の部屋を借りることです。
90年代末、中国政府はいくつかの防空壕、地下トンネルを外に向け貸し出しを始めました。
これらの地下トンネルは改築されたあと、また賃貸部屋として貸し出す。
現在北京に5500の地下室があって、
いったい何人が居住しているのかは正確に知る人は一人もいません。
見込みではおよそ100万人はいると言われています。
元防空壕なので部屋は狭く地下なので日光は差しません。
部屋には電気はあるけれど水道、ガスもない。
洗面所兼炊事所は共同。
住民たちはこの狭いスペースで洗顔、歯磨きから炊事、洗濯、
体を洗うのもここで済ませなければならない。
トイレももちろん共同。
しかし、インターネット環境は整っています。
家賃は月額300元程度、地上住居の月額の半額に相当するとか。
住んでいるのはもちろん北京っ子ではなくいわゆる出稼ぎ者たちです。
何年も暮らし続ける人も少なくありません。
こちらの女性は地下室の近くのレストランでウェイトレスをやっています。
中国の大部分の若者と同じ、多くの時間をインターネットに費やしているようです。
中国は厳しい戸籍制度がひかれており、
戸籍を持たない人が良い職場に就職することはかなり難しいとされています。
そのため、出稼ぎ労働者は居住者より低所得で重労働をするしかありません。
稼ぎが少ないのだから出費を抑えるしかない・・・
高度成長を続ける中国都市部は
日本並みに住居問題が深刻で行き着く先は安い地下というのが現状のようです。
ラスベガスの地下住人
煌びやかなホテルやカジノ。光り輝くネオンの街、ラスベガス。
世界中から観光客が集まり、1日に動くお金は
2000億円という莫大な金額にもなります。
アメリカンドリームの街にも光が届かない場所があるらしいです。
薄暗いラスベガスの地下トンネルには
約1000人の貧しい人々が生活しているというのです。
男女のカップルで地下に生活している人もいます。
また、麻薬常習で地下で生活することになった夫婦もいます。
彼らは子どもを病気で失ったことでクスリにハマってしまい、
夫が麻薬中毒になったそうです。
仕事も家も失い職を探してラスベガスへ来たけど
仕事はなくこのトンネルで過ごすことになったようです。
彼らは昼間は眠り夜になると地上のカジノに出て
スロットマシーンに旅行者達が残していったクレジット(残りの掛け金)を
換金して稼いでいたり、捨てられた古着を売ったりして生活しています。
カジノに出入りして売春して生計を立てている人間もいます。
ちなみにスロットマシーンに残っていた金額は、
1日に平均で$50(約5000円)にもなるらしいです。
仕事せずに1日5000円稼げるなら
仕事しなくてもいいや!ってなっちゃうかもしれませんね・・・
ニューヨークの地下住人
現地ニューヨークの街中での聞き込み調査では
地下に住む住人がいるという噂は聞いたことがあるが
具体的には知らないという人がほとんど。
しかし、ニューヨークにも街中の目立つドアから繋がる地下世界が存在します。
なんと地下への入り口はドナルド・トランプ大統領のビルの近くにあります。
トランププレイスというビルのある高級住宅街です。
そこには若い女性が生活しており、彼女はドラッグ常習者のようです。
どうやら売春で生計を立てているらしい。
また、一見オートロックのようにも見えるしっかりとした鉄のドア。
これがすんなり空きその先は地下への階段が。
もう一つドアを開けるとそこはもう地下世界。
大都市のとあるドアを開けると見知らぬ地下世界。
ここにも住50歳くらいの男性が。
生活環境は街中でのホームレスよりはいいのかなという程度。
彼は空き缶など拾って生計を立てているらしい。
多い時でその収入は15万ほどにもなるんだそう。
ここの地下には2、30年前には数千人もホームレスが住んでいたらしいが
今はもう彼一人になってしまったようです。
9.11以降は厳しい取り締まりが行われているとのこと。
ルーマニアの地下住人
1989年に起きた共産主義独裁政権の崩壊により、
自由を手に入れたはずのルーマニアの人々であったが、
その影で多大なる犠牲をこうむった当時の子供たちがいます。
悲惨な状況のはじまりはチャウチェスクの時代にあります。
彼は大統領時代、「子供を4人生む」という政策を行ったが、
当時のルーマニアは自国農産物を輸出ばかりする政策によって、
自国民が飢えていた。
そのため、子供たちは捨てられストリートや施設に集まりました。
彼らは「チャウチェスクの子供たち」と呼ばれた。
そして彼らはブカレストの地下ジャンキーエリアの広大な地下構で
何百人もの人達と住んでいます。
全てがHIV保持者で4分の1が結核持ちだといい、
地下に暮らすホームレスは約1万人とされているがその数は定かではない。
彼らが最後に行き着いた場所それが「マンホール帝国」。
ここに暮らす「住民全員が栄養剤がわりに「大人の血液」を輸血、
もちろん注射器は使い回し結果、HIVに感染していきます。
そして、暖の不十分な場所で暮らすのに暖かさを求めシンナー。
ブルース・リーと呼ばれる父親のような統率者がここで暮らす孤児を支え、
家族のように暮らしていたが、2015年7月に逮捕されました。
薬物使用を含め裁かれる理由があるのも確かだが、
父親をまたしても失った孤児たちを思えば複雑なところです…。
現在、国連人権委員会によれば約1億人のホームレスが世界にいるとされ、
この数はなんと「60人に一人」がホームレスという計算になります。
日本ではホームレスの数は大幅に減少中とされているが、
実際に数が減少しているわけではありません。
公園での寝泊まり禁止やベンチ占拠禁止などの規制を厳しくしたため、
ホームレスの人々は常に移動し続けながら生きる生活を余儀なくされている。
その結果、目に見える形ではカウントされにくくなっため、
ホームレスが減少していると認識されているだけとなっています。
ネットでの反応
・見てるだけで閉所恐怖出そうだわ
・完全に映画の世界だな
・ぶっ飛び過ぎていて文章の内容が想像できなかった・・・