子供が鼻くそを食べる理由…
実は身体にさまざまな悪影響を及ぼすものだった…



皆さんは子供のころに鼻くそを食べたことはありますか?

何も考えずに口に持っていったと思いますが、
そのたびに親から叱られたと思います。

今回は子供がハナクソを食べる理由を紹介します。

子供がハナクソを食べる理由

カナダのサスカチュワン大学生物学研究者のナッパ博士は
「鼻くそを食べると人の免疫機能は強化される」という仮説を立て
数年前から研究を進めている。

ナッパー博士は、「進化の観点からすると
私たちは非常に汚い環境のもとで進化しました。

そして人々が持っている身の回りを清潔に保ちたいという欲望は
本来は私たちにとって有益ではないのかもしれません」と語る。

そして鼻くそを食べるのは「自然の予防注射」
といえるのだとテレビのインタビューで語った。

鼻くそはどのような成分で構成されるのか

鼻くそは「鼻水が乾燥したもの」であり、
鼻水は「鼻腔内の粘液と大気中のホコリが混ざった液体」
です。

つまり「鼻くそ」を構成するのは
鼻腔内の粘液と大気中のホコリということになります。

鼻腔内の粘液は鼻腺、杯細胞などから分泌された粘液と
鼻内部の血管から染み出てくる浸出液から出来ています。

また、大気中のホコリは服や布団などから出る綿ボコリをはじめ、
食べ物のかすや、抜け毛やフケ、土・砂ボコリなどがあります。

その他にも花粉、ダニ、カビの胞子、微生物、
タバコの煙や排気など、目に見えないものもあります。

ホコリは上記の通り、実に多くの成分から構成されています。

そして、その成分それぞれについては説明する必要も無く、
いかに有害なものであるかお分かり頂けるでしょう。

皆様の部屋にもたいてい網戸が付いていると思います。
その網戸は掃除をサボるとすぐに黒くなりますよね。

なぜなら空気がそれだけ汚れているからです。

鼻くそは網戸の汚れと同じレベルです。

「血管から染み出てくる浸出液」が粘液の成分ということは、
これは簡単に言い換えると、
粘液の元は血液の水分から出来ているということです。

これのどこが注目ポイントかと言うと、
血液には塩分が含まれているということです。

鼻くそ=乾いた鼻水=鼻腔内の粘液=血管から染み出る浸出液=血液の水分=塩分を含む

となります。

つまり、鼻くそは塩分を含む
これこそが「鼻くそを食べる人がいる」事の重要な要因なのです。

鼻くそや鼻水に塩分が含まれている事を
初めて知った方がほとんどだったのではないでしょうか。

鼻くそを食べる心理と原因

「鼻くそを食べてしまう」その一番の原因は
鼻くそに塩分が含まれるからです。

マクドナルドのポテトやポテトチップス、枝豆、塩さば、etc…
人間は本当にしょっぱいものが好きですよね。

なぜなら、それが美味しいからです。

鼻くそを食べる人はそれと同じ感覚で美味しいと思って食べ始めるのです。

人間はマズイ物、毒のある物をあえて食べ続けることはしませんが、
「美味しい」と思う物は食べてしまいます。

これは人間の欲求なので仕方ありません。

ですが、親からのしつけ、
そして大人になるにつれて成長していく理性や自制心によって、
鼻くそは食べるものではないという考えを持ち、食べるのを止めます。

なぜ食べ続けるのか?

それは、成長の過程において

・正しくしつけされない(足りない)
・理性や自制心の欠如

が起きたとき、人間は鼻くそを食べ続け、
いつかそれが癖になってしまいます。

大人(小学校の高学年~)になっても食べてしまう人は、
「美味しい!」という感情からではなく、
鼻くそをほじる⇒口に運ぶ
この流れが癖になっている人が多いのです。

もちろん、大人になっても食べる人は

・鼻くそは汚いもの
・食べる事は恥ずかしい事

という事を分かった上で隠れて食べる人がほとんどです。

自制心や理性の成長があり人前で食べることはない。

しかし、一人になりリラックスした時には
気づくと上記の癖が出てしまっている。

これは、

・ついつい鼻を触る
・貧乏ゆすりをする

このような人前でもしてしまう癖とは違う事がわかります。

つまり、神経質な状態ではなく、
リラックスした状態の際に発生する癖と言えます。

とは言え、大人になっても電車内で
鼻くそを食べている人を見かける事があります。

そのような方は「真性の癖」、
つまり一連の動作を全く無意識の中で行ってしまっています。

鼻くそを食べる事による健康面への害

鼻みずと大気中のホコリで作られている鼻くそは
言ってみれば汚物の結集体です。

落ちているホコリを食べる人を見たことはありません。

しかし、鼻くそを食べるということは
ホコリを食べる事と同じです。

窓や網戸の汚れを見てください。

床の隅に落ちているホコリを見てください。

ダニ1000 匹、カビ13万個、細菌3000万個。
これらを毎日摂取することが、
どれだけ身体に悪いかお分かりでしょう。

通常、ホコリを吸い込んだ場合は
のどの奥に絡みつき、「痰」として出てきます。

しかし、鼻くそを食べる場合は
ホコリがお腹にまで到達する事と同様です。

ホコリはアレルゲン物質の代表であり、
身体にさまざまな悪影響を及ぼします。

①IgG型:即時発症型

じんましん、かゆみ、唇の腫れ、目の充血、
くしゃみ、鼻水、咳、喘息、
腹痛、吐き気、下痢、etc…

②IgE型:遅延型
(遅れて症状が現れ、慢性的な症状となっていることが多い)

肌荒れ、過敏性腸症候群, ガスがたまる、便秘、下痢、吐き気
にきび、アトピー性皮膚炎、湿疹、ふけ、目の下のくま、多汗
全身疲労、イライラ、偏頭痛、痩せにくい、注意散漫、アトピー、
夜尿症、頻尿、ほてり、尿意切迫、膣のかゆみ、おりもの、月経前症候群(生理痛)、etc…

注目すべきは②の遅延型アレルギーです。

初めて効く方も多いと思いますが、
「○○を食べたら蕁麻疹が出た!」と言った、
何かがトリガーとなりすぐに症状が現れるタイプのアレルギーを
即時型アレルギーと言ます。

逆に6時間後~24時間後にじんわりと症状が現れてくるタイプを
遅延型アレルギーと言います。

ハウスダストにより、咳、喘息、目のかゆみ等が出ないから
ホコリへのアレルギーはないと思っていたら大間違いです。

ホコリに含まれる、ダニ、カビ、微生物により、
何らかの症状がじわじわと慢性的な症状として続いていても
それがアレルギーによるものだと気づけていないだけです。

鼻くそを食べることははホコリを食べている事と同じであり、
そしてそれが、慢性的なアレルギー症状として
発症する可能性を高めることに繋がります。

「鼻くその食い癖」を治す過程において
慢性的な疾病から解放出来たという声が多くありますので
鼻くそを食べるのはやめましょう。

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