国歌・君が代の本当の意味…
国歌は天皇を崇拝する歌ではなかった…



日本の国歌である君が代。

一般的に歌う機会があるとすれば入学式や卒業式といった式典、
プロ野球やサッカーの試合をスタジアムで観戦する時などが挙げられます。

ちなみに君が代にはどんな意味があるかご存知でしょうか?
今回はそんな国歌・君が代の本当の意味を紹介します。

君が代の歌詞は1000年前からあった?

君が代の歌詞の始まりは
平安時代の頃、古今和歌集の中に
題知らず、詠み人知らずの歌として掲載されていました。

詠み人知らずとは作者不明または匿名で作られた
シチュエーションも良くわからないことを言います。

古今和歌集は四季、旅の歌、恋の歌、別れの歌・・・など
テーマに沿った歌が掲載されており、
賀歌(がか)=祝いの歌のテーマに君が代の歌詞がありました。

はじめの歌い出しが少し違います。

「我が君はちよにやちよにさざれ石のいわをとなりて苔のむすまで」

古今和歌集ができたのが905年か912年であり、
それから約100年後、和漢朗詠集の鎌倉時代に書かれた古写本には
「我が君は」を「君が代は」に変えられており、
今と同じ歌詞が記されています。

国歌として最も古いのは
16世紀後半のオランダ国歌「ウィルヘルム」ですが
国歌の歌詞としては君が代はオランダ国歌よりも
さらに600年も古く、世界最古です。

君が代の本当の意味

歌詞の意味は諸説あり、一般的なものが
「この日本の平穏がいつまでも続きますように」というものです。

君が代は日本が
「千代に八千代に」
1000だいも8000代も永遠に続きますように。

「さざれ石のいわおとなりて」
小さな石が集まって大きな岩になって

「こけのむすまで」
苔が生えるくらい遠い未来までいつまでも続きますように。

君を天皇に置き換え、
「天皇が代々続くような平和な日本でありますように」
という話もあります。

天皇陛下賛美の歌ではないかと解釈する説です。

江戸時代の将軍家では「君=将軍」と解釈して
「将軍の治世が千代に八千代に永遠に続くように」
と言う意味がありました。

「君=男女」として
男女が時代を超えて硬い絆と信頼で結びついていこうというものもあります。

君が誰を指すのかについて
定説はなく様々な人物が当てはめられました。

どちらにせよ私たちの日本を
今もこれからも大切にしようという想いが込められた歌です。

ヘブライ語に翻訳すると違う見方が・・・

元歌では君が代は「我が君」と表しており
古今和歌集では「我が君」=「大切な人」と捉えて、恋文では?との説や
お祝いがテーマの賀歌として長寿の歌として使われていたり、
江戸時代までは結婚式や誕生会等、おめでたい場で歌われていました。

また、君が代を日本語のままヘブライ語に当てはめると
また違った意味に見えてきます。

「立ち上がり神をたたえよ、神に選ばれた民として喜べ
残された人々救われよ、神の預言は成就した、これを全知に知らしめよ」

ヘブライ語はユダヤ人の一部で使われていた言葉です。

日本語とヘブライ語には驚くほど共通点が見られ、
日本人とユダヤ人(古代イスラエル人)は
共通の先祖ではないかと言われています。

作曲者は誰?

君が代に曲がつけられたのが1880年(明治13年)のこと。
以後は国歌として扱われるようになりました。

一番最初の君が代は外国人に作曲されました。

初代作曲者はイギリスの軍楽隊長、ジョン・ウィリアム・フェントン。
しかし、あまりに洋風すぎる曲であったため普及せず、
後により日本人の音感に馴染みやすい曲に置き換えようということで
1880年(明治13年)に宮内省雅樂課の奥好義のつけた旋律を
雅楽奏者の林廣守が曲に起こし、
ドイツ人音楽家フランツ・エッケルトによって西洋風和声がつけられました。

以来、君が代は国歌として慣例的に用いられてきたのです。

その後、1903年(明治36年)にドイツで行われた世界国歌コンクールで
君が代は一等を受賞しました。

2番以降が存在する?

実は君が代には2番以降の歌詞も存在します。

2番
「君が代は 千ひろの底の さざれ石の うのいる磯と 現るるまで」

3番
「君が代は 先代ともささじ 天の戸やいづる月日の 限りなければ」

4番
「君が代は 久しかるべし わたらひや いすゞの川の 流たえせで」

2番は源頼政、3番は藤原俊成、4番は大江匡房の和歌です。
君が代が普及され始めた明治期の唱歌科の教科書に載っていたそうです。

ネットでの反応

・『さざれ石のいわおとなりて』がいつも凄いと思います。
平安の昔に小さい石(砂)が高圧超長時間で
岩になることを知っていたことがです。
それも詠み人知らずにも関わらず、採用されるということは
結構一般的な知識だったのでは。

・日本人の言葉の表現は本当にいい。

・君が代に反対する者は、君が代に反対しているのではなく
天皇制に反対する左翼(社会共産主義者)である。

・君が代の始まりも奥が深く、
君に対する理解によって意味が違って来るなど興味深いと思いました。
また日ユ同祖論にまで発展する奥深さでした。
そんな国歌を何気なしに歌っていたが大切にしたい。

あなたにオススメの記事

⇒ 昭和天皇の玉音放送の本当の意味…本当は敗戦でも降伏でもなかった…