JAFの出動理由で毎年上位となるタイヤのパンク。
今から20年前、ほとんどの国産車はスペアタイヤの搭載は当たり前で
ジャッキやスパナーなど色々な応急処置用の道具を積んでいました。

しかし、最近の新車ではスペアタイヤの搭載がされなくなりました。
その背景には意外な理由があるそうです。


スペアタイヤを搭載しなくなった理由

タイヤパンクトラブルの時の救世主がスペアタイヤです。

以前はスペアタイヤ積載義務がありましたが、
現在、法律では積載義務はありません。

実はスペアタイヤは使用されるされないに関わらず
年間5900万本(ブリジストン調べ)というびっくりするような本数が
破棄されていると言います。

ほとんどは使われぬまま廃車になる際に
取り外され別途破棄されます。

勿体無いですし、環境にも優しくありません。

そこで業界全体的には環境のために
出来うることをやっていこうというスタンスに変わっていきます。

そのためにどうしたら良いのか?
一番簡単なことは「スペアタイヤを積まない」だったのです。

生活環境の変化や昔に比べてタイヤの性能が向上し、
パンクしにくくなってきたこと
自力でタイヤ交換できる人が減ってきたこと
何よりスペアタイヤが一度も使用されずに破棄されてしまいがちなことなど
相互的な理由により積載義務がなくなり搭載されなくなったと考えられます。

特に燃費を良くするために
重量を少しでも軽くしたいということも挙げられます。

スペアタイヤレスの風潮はスズキが発端?

スペアタイヤの替わりに
パンク応急修理セットを搭載して話題となったのは
平成20年9月にフルモデルチェンジをしたスズキのワゴンRです。

エコカー政策が始まる半年前に発表された同車は
斬新なアイディアということで当時の話題となりました。

軽量化が目的だったのか別の目的があったのか
メーカーからは公表されていないものの
これを境にスペアタイヤではなく
パンク応急処理セットがある種のトレンドとなりました。

スペアタイヤの代替品となったパンク応急修理セットは
その使い方は非常に簡単でジャッキアップなどの力仕事もいらないため、
女性でも無理なく使用できます。

しかし、使用できる状況は非常に限定されています。

例えば、タイヤに4mm以上の切り傷があった場合や
タイヤ側面に損傷がある場合にはパンク修理剤は使えません。
また、タイヤがホイールから外されたり、
バースト(破裂)している場合にも使えません。

パンク修理剤が使えるのは
タイヤの接地面で3mm以下の穴や傷。
かつタイヤ1本のみという限られた条件のみです。

ここまで限定されてしまうとパンク修理剤が使える状況の方が稀で
あってもなくてもたいして変わらない気がします。

もしパンクしたら・・・

パンク応急修理セットを使わずにどうすればいいのでしょうか。
それはJAFを利用するのです。

年会費4000円(初回は入会費こみ6000円)はかかりますが、
何かあった際に無料で対応してもらえます。

この安心感を買うと思えば安いのではないでしょうか。

会員以外は1回につき1万円程度が請求されます。
古い車に乗っている方は入っておいた方が良いかもしれません。

スペアタイヤを搭載しなくなった理由としては
環境性能というよりも積んでいてもそれを装着できるユーザーが
あまりいなくなったというのも大きいかもしれません。

一応、教習所等では習うものの実際に付け替えたことがあるか?
となるとほとんどの方がないのではないでしょうか。

なのでスペアタイヤを搭載する意味がなくなってきたのかもしれません。
こうしてスペアタイヤの役目は終わっていくのですね。

ネットでの反応

・タイヤ交換はできても
パンク修理なんかできねーよ

・雪国では個人のタイヤ交換するのは日常の風景

・俺って古い人間なのかしら?
スペアタイヤを積んでいないと怖くて仕方ありません。

・スペアタイヤもそうだが、JAFも年々会員数が、減少してる。
理由は余り故障しなくなった、任意保険で緊急時のサービスが
受けられるからわざわざ年会費払ってまで入る人がいなくなった。
因みにその場で入会することが出来る。

あなたにオススメの記事

⇒ ゼブラゾーンを通行不可と誤認識している危険性…勘違いしている人が続出…