世界に存在する禁断の地下施設10選…
絶対に立ち入っては行けない場所だった…


世界に存在する禁断の地下施設10選

大きな都市には普段は目に付かない部分があるものです。

日常生活の中で我々が見るその姿は全体の極わずかな断層に過ぎません。

タマネギのように、上水、下水、電気ケーブル、地下鉄など
幾層もの階層から成り立っているからです。

ある都市は古代文明の遺跡を覆い、またある都市では防空壕、貯蔵庫、
地下基地といった比較的新しい建造物を隠しています。

今回は世界に存在する禁断の地下施設を紹介します。

1.イギリス(ロンドン)

かつては世界の中心都市だったロンドン。

ロンドンほどの古都ともなれば、
奥深くに隠された歴史の層の上を歩かずにいることは不可能なんです。

特にヴィクトリア朝時代は地下への進出が顕著でした。

1858年の大悪臭以降、この都市の地下には約1900kmもの下水道が建設され、
テムズ川に垂れ流され汚染していた汚水も見直されました。

また、蒸気導管や貯水槽として利用されていたトンネルもあり、
その多くが電話線、ガス管、高速インターネット用ケーブルなどを通す
地下網として現在でも利用されているのです。

2.ウクライナ(オデッサ)

オデッサは、ウクライナ南部沿岸の港湾都市。

その地下には、もつれあう地下道と坑道が這うように広がり、
その合間を縫っておそらくは世界最大の地下墓地網が形成されているそうです

オデッサの世界最大の地下墓地網が形成は総延長2400kmと推定されており、
全て繋げればパリまで到達するほどです。

この地下墓地は最初は天然の洞窟を利用したものでしたが、
17~18世紀の採掘によって急速に拡大しました。

1941年、ナチスがオデッサに侵攻すると赤軍はロシアへ向け北に撤退。

しかし、後に残った6000名ほどのソ連パルチザンが
地下道を隠れ家として利用し、占領軍に対してゲリラ戦を仕掛けました。

この戦いは1944年にオデッサが解放される直前まで続きました。

3.中国(北京)

近年の中国の発展には目を見張るものがあります。

その首都、北京には1969年、
毛沢東が建設を指示したという地下シェルターがあるそうです。

北京地下城と呼ばれるこシェルターは
核戦争時に6百万人の人民が避難できるよう設計されているそうです。

建設工事は未完のままですが、83kmに及ぶトンネル網には
居住区、食堂、シャワー、店などが完備され、
北京の40パーセントの人口を収容することができます。

2000年にその一部が一般公開されましたが、
2008年に改装のため閉鎖され、それきりとなっています。

北京地下城の入口は北京の至る所に存在していますが、
それらには鍵がかけられています。

4.イギリス(マンチェスター)

マンチェスターは北イングランドの産業の要衝でした。

それゆえに第二次世界大戦中はドイツ空軍の格好の標的でもあったそうです。

第二次世界大戦中、ドイツ空軍の格好の標的でもあったマンチェスター。

特に1940年の被害は甚大で12月22日と23日だけで684人が亡くなりました。

こうした空襲の最中、多くの人々が逃げ込んだのが
地下に張り巡らされた防空壕です。

1838年、アーウェル川堤防の下に建設された
ヴィクトリア・アーチもそうした場所なのです。

それ以前は、川船の船着き場や貯蔵庫として利用されていましたが、
戦時中に避難所として改装されました。

今日では使用されておらず、一般の立入りは禁止されています。

5.アメリカ、ニューヨーク

ニューヨークのグランド・セントラル駅は世界で最も美しい駅と称されています。

けれどその地下は都市伝説の宝庫なんです。

最も有名な逸話はM42と呼ばれる秘密の部屋に関するもの。

駅の地下深くに存在するこの部屋は駅全体の電力を供給するための電力変換器の管理室。

しかし、駅の設計図や地図には記載されておらず、
1980年代になって初めてその存在が知られることになったのです。

また、廃路線と思わしきトラック61についても多くの憶測が流れています。

元々は貨物車両用に敷設されたものですが、
後にマンハッタンの高級ホテル、ウォルドルフ=アストリアの宿泊客用に利用されるようになりました。

真偽のほどは不明ですが、
今日では主に大統領が使う秘密の移動地下通路として機能しているそうです。

6.北朝鮮、平壌

平壌地下鉄の最初の駅がオープンしたのは1969年のこと。
現在は17の駅を備えた地下鉄網を形成しています。

しかし、これ以外にも数多くの秘密路線や地下軍事基地が存在するとの噂がありました。

数多くの秘密路線や地下軍事基地が存在するという平壌の地下鉄網。

元朝鮮労働党書記によれば平壌の地下300mには第2の地下空間が存在するということです。

また、ある脱北者による情報では巨大な地下司令部、
市全域監視システム、極秘軍用艦隊もあるということです。

しかし、北朝鮮に関する他の情報と同じく、
あまり鵜呑みにすることはできないようです。

7.ロシア(モスクワ)

スパイが暗躍していそうなモスクワ。

そのモスクワの地下に関しては真しやかに囁かれる噂があります。

メトロ-2と呼ばれる軍事輸送システムの存在、
そしてその秘密を暴こうとする組織まで存在するというのです。

モスクワには他にもさまざまな秘密が隠されているようです。
ネグリンナヤ川もその一つです。

ネグリンナヤ川はモスクワ川の支流の1つで
クレムリンの天然の堀として機能していたこともあります。

地図に記載されるようになったのは15世紀のこと。

当時は氾濫することから急速に拡大するモスクワの障害となっていたようですが、
次第に排水溝に繋がれ完全に覆い隠されるようになるとやがて忘れられていきました。

今、この川はモスクワの北部8kmにわたり悠久の流れを湛えています。

8.イギリス(ブリストル)

ブリストルはイングランド南西部にある都市です。

この街の地下トンネルは悪名高き海賊、黒ひげのアジトだったことがあるんです。

黒ひげのアジトとして密輸に利用されていたことがあり、
天然の洞窟を介して港まで繋がっているらしいのです。

そうした伝説のほかにも都市の冒険コミュニティの間では
ベドミンスター郊外の地下に広がるマラゴ雨水管、
通称ドレッドノート・ドレインなどをはじめとする広大な雨水管網で有名です。

ドレッドノートが建設されたのは1968年のベドミンスターの洪水の直後。

当時、嵐の影響でマラゴ川が氾濫し、南部に大きな被害が出ました。

1971~74年にかけて建設された巨大な地下トンネルは全長約3kmあり、
エイボン川に繋がっています。

9.トルコ、イスタンブール

イスタンブールも古くから繁栄した大都市です。
市場や尖塔の下には、数世紀も前の秘密が眠っているのです。

そうした失われた秘密の中でも特筆すべきは貯水槽。

東ローマ帝国の皇帝が飲料水の貯水槽と
それを地上まで汲み上げる複雑なシステムを建設させたのです。

地下宮殿とも称されるバシリカ・シスタンは特に有名なもので
世界遺産アヤソフィアからほど近い場所にあります。

6世紀にまで遡ることができるこの貯水槽はカテドラルほどの大きさを誇り、
336本の大理石の円柱を備え、78000m3の水を貯めることが可能。

一般公開されているバシリカ・シスタンですが、調査は現在も続いています。

10.オーストラリア、メルボルン

なんと総延長1600kmの雨水管を地下に隠し持つメルボルン。

世界で最も悪名高い都市冒険家コミュニティ誕生の地となったのは
自然の成り行きだったのかもしれません。

地元の10代の若者3人によって1986年に設立された
都市冒険家コミュニティのケーブ・クランは
以降オーストラリアの主要都市全てで活動しています。

同グループはメルボルンだけでも100以上の排水溝網を探索し、記録し、命名しました。

有名なものには危険なメイズ・ドレインや即席クラブハウスとなったANZACドレインがあります。

一応は立ち入り禁止となっており、約230万円の罰金を科すとの標識も掲げられていますが、
法的な対応がとられることは滅多にないそうです。

世界には私たちが計り知れないような奇妙で怖い場所がたくさんあるんですね。

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