地図から消えた日本の村5選…
人間はやはり自然には勝てないと話題に…


地図から消えた日本の村

地図から消えた村と聞いて何を想像しますか?

その昔、村人全員が殺人鬼に殺されてしまったり、
ある日突然、神隠しにあったり・・・なんて事かもしれませんね。

今回はそんな地図から消えた日本の村5選を紹介します。

1.横倉

福井県東北部にある勝山市。
ここには横倉と呼ばれる集落がありました。

横倉集落の歴史は古く、林業や農業、養蚕などで栄え、
明治時代には400人以上の大集落ができていたのですが
しかしここで住居や財産、そして人間の命も一瞬でなくなってしまう出来事が起こってしまいます。

1963年冬、この年は大寒波による豪雪が続き、
福井県内の交通機関は全てストップしていました。

同年1月24日、吹雪がおさまったものの横倉集落を大規模な雪崩が襲います。

民家や神社、公民館までもが瞬時に押しつぶされて
住民19人が生き埋めとなってしまったのです。

災害の一方は近隣に伝わったものの、
大雪のため救助隊はなかなか集落に到着することができませんでした。

また、現在のように除雪機などはなく、人力で雪をかき分けるしかなかったのです。

ようやく集落にたどり着き、救助活動が行われましたが
16人の住民が命を落としてしまっていました。

この雪崩で横倉は集落としての機能をほとんど失い、
やがて住民は全員離れていってしまったのです。

2.峰

大都会、東京。
ここにも地図から消えた集落が存在していました。

東京都奥多摩町にはかつて「峰」という集落がありました。

林業によって莫大な収益をあげたとされ、
縄文時代の中期から集落があることを確認されています。

最盛期の1956年頃は14戸を数えたとされていますが
集落の長が離れたことをキッカケに急速に衰退。

1972年に最後の住民が集落を離れ、それ以降廃墟となってしまいました。

現在、この集落に行くための道路は破損しており、
道なき道を進んで行くことになります。

3.盛松

紀伊半島にある吉野熊野国立公園。
ここには2004年に世界遺産に登録された熊野古道があります。

そしてここにはさらに興味深いスポットもあります。
地元の人が隠れ里と呼ぶ盛松集落の跡地です。

かつて100人ほどが住んでおり、積み石や石畳、
子供達が遊んだ運動場の跡地も確認できます。

海が近い集落だったため、漁で生計を立てていたと思いきや、
断崖や荒波のせいで海に出ることは困難。

耕すような土地もそう多くはなく、
人々は山仕事などでどうにか生活を続けていました。

四方を険しい山と荒波に囲まれた盛松はまさに隠れ里そのものだったのですが
その暮らしも近代化の波には勝てず、昭和初期に集落移住が行われ、廃村となったのです。

現在ではツアーが組まれていますので訪れることも可能です。

4.廃村八丁

廃村八丁は京都府に存在した集落であり、
周辺はハイキングコースにもなっています。

山に囲まれたこの村は明治初期から1961年の期間にわずかな数の住民が定住していました。

周辺一帯は豊かな山林資源に恵まれており、
600年以上もの間、境界争いが絶えませんでした。

江戸時代から隣り合う村の所有権争いが続いたため、
幕府によって御留山に指定されます。

幕藩領主の管理下に置かれ、折り合いがつく明治時代まで
一般人の立ち入りが禁止されたのです。

1933年の大雪による被害を契機に住民は山を降り、
1941年に廃村となりました。

廃村から長期間が経過しているため、多くの建物は原型をとどめておらず、
基礎や石垣などを残すのみです。

5.八丈小島

東京都八丈島の西7kmのところにある尖った島。
それが八丈小島です。

井上ひさしさん原作「ひょっこりひょうたん島」のモデルになったとも言われています。

昔は重い刑を受けたものが流される流刑地とされていました。

1969年まで人が暮らしていたのですが
島の暮らしは過酷なものだったのそうです。

電気や水道はなし。外部との連絡手段も
1955年に公衆電話が引かれるまでは全くなく
交通手段も1958年までは自力で渡る以外はなかったそうです。

過疎化が進み、住民は八丈島に移住する決意をし、1969年に全島民が移住。
島には鳥打集落、宇津木集落という2つの集落がありました。

両集落にはそれぞれ小中学校もあり、最盛期には数百人の島民がいたそうです。

八丈島からツアーを組んでおり、島に渡ることができ、
集落の頂上付近で神社やお墓の跡も見ることも可能です。

島民が移住する際、飼育されていたヤギが逃げ出し、
その後1000頭を超えるほどに繁殖してしまいます。

島の自然を破壊するまでになりましたが
駆除され、現在では自然が回復しました。

最近、絶滅危惧種のクロアシアホウドリが飛来し、繁殖しようとしているそうです。

無人島となった八丈小島ですが
新たな定住者が現れるかもしれませんね。

ネットでの反応

・人間はやはり自然には勝てませんね…

・世の中怖いですね、こんなのがあるなんて

・ヤギの駆除のくだりで泣きそうになりました

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