他人事ではない乾燥溺死の恐怖…
プールから帰ってきた子どもがベッドの上で溺死?



連日の暑さとジメジメ感は体力的にも厳しく冷たいプールには入りたくなるものです。

そんな暑い夏休みの最中にお子さんをお持ちのご家庭は
「プールに連れてけ!」とねだられることも多いでしょう。

近年水害事故も多く、プールに行った際に
ご両親がしっかりと子どもたちの安全を見守っているかと思います。

しかし、プールで元気よく遊んだ子どもが帰宅後、
お昼寝をしたことを最後に二度と目を覚まさないという事故が起きたことをご存知でしょうか。

ベッドの上で突然死に至る不可解な現象は「乾燥溺死」と名付けられ、
世界中の子どもを持つご両親が戦慄することになりました。

今回、そんな乾燥溺死の正体についてご紹介します。

他人事ではない乾燥溺死の恐怖

この事故が起きたのはアメリカ。

10歳の男児が母親とプールで元気に遊び、
徒歩で帰宅後に眠気を訴え昼寝したそうです。

ここまではどのご家庭でもあることでしょう。

しかし、その後、男児はベッドの上で溺死してしまいました。

母親が子どもの様子を見た時には
子どもの顔面は白い泡状のもので覆われていたそうです。

実は溺死の1%〜2%が乾燥溺死だと言われています。

溺死=水遊びの最中という概念を覆す出来事に世界中が大騒ぎすることになりました。

では、乾燥溺死の原因が一体何だったのでしょうか?

乾燥溺死とは

乾燥溺死とは肺に大量の水は入っていないのに
溺れかけて飲み込んだ水が原因で起こる喉頭痙攣で起こります。

これは肺に水を入れないように身体が反応することによって、
喉を塞いでしまうことが原因となっているようです。

この飲み込んだ水の刺激でけいれんを起こしたようになり、
気管の入口を塞いだまま空気が入らなくて窒息し、
溺れた時と同じように酸欠に陥る場合のことをいうそうです。

この症状はたったスプーン1杯の水でも痙攣を起こすことがあるため、
水に潜るプールだけではなく、
水遊びであればどんな状況下でも発生しうる事故なのだとか。

では、この事故を防ぐために
ご両親たちは何をしなければならないのでしょうか?

乾燥溺死の前兆

・過度の眠気(異常に眠たがる)
・呼吸困難(呼吸が荒い・喘息のような状態など)
・過敏性(アレルギーのような症状)

これらが当てはまる症状が見られたら、すぐに医療機関へ急ぎましょう。

しかし、この症状は水遊びではしゃいだ後によくあること症状なため、
乾燥溺死の症状だと気づくことができない可能性があります。

普段の水遊びの後と比較して大きく変化がないかを観察する必要があります。

また、水遊びの最中に子どもが飲んでしまったことでむせるなどしていないか、
しっかり遊んでいる最中の状態を見ておくことも大切です。

もしも水を飲んでいたことを確認できていた場合には
眠気を訴えてもしばらく寝かさない工夫が必要です。

起きているうちに症状が現れるかもしれません。

それでも子どもが寝てしまった場合は
必ず誰かがそばについていると良いでしょう。

乾燥溺死は約10分程度無呼吸状態になります。
その間に適切な処置を行えば90%の確率で助かると言われています。

あまり馴染みのない症状なため亡くなってしまう子どもが多いそうです。
夏休みにプールに出かけることも増えるかと思います。

その際には不慮の事故が起こさないためにも
プールから帰ってきた子どもの様子にみ気にかけてみてください。

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