さおだけ屋のカラクリ…
2本で1000円のアナウンスの裏にある巧妙な手口が話題に…
昼間、家にいると
「たけやーさおだけー
物干し竿が2本で1000円」
というアナウンスが聞こえることがあります。
物干し竿を売る移動販売車のアナウンスです。
しかし、これを聞いていると疑問に浮かぶことがあります。
それは物干し竿というあまり買い替えを行わない製品であること。
そんな物をこんなに安い価格で
販売してまわっても利益は出ないのではないか？
潰れない理由はどこにあるのか？
そう思う人も少なからずいます。
たとえ1日に10本の売り上げがあったとしても5000円。
ガソリン代や物干し竿の原価がかかっている経費を考えると
とてもやっていけません。
利益はおろか経費すらも賄うことは困難です。
それではなぜさおだけ屋が潰れずにやっていけるのか
その理由を紹介します。
さおだけ屋のカラクリ
珍しく旦那が平日休みの日、
外から物干し竿を売る車の音声が聞こえました。
テープの音声では1本500円とのこと。
ちょうど買い替えを考えて色々見ていた時期だったので
慌てて飛び出して車を捕まえました。
欲しかった伸縮竿はなかったですが
こちらの好みの長さにカットしてもらえるとのこと。
物干し竿を変えることなんて滅多になく
オーダーメイドで作ってくれるので4本注文しました。
2本で1000円のアナウンスの裏にある巧妙な手口
ところが代金500円×4本＝2000円を払おうとしたら
業者の人は
「毎度。5万円になります。」
とのこと。
それはおかしい。
1本500円だって言ってたと抗議したら
「それは30年前の価格で今の販売価格ではない。」
とのことでした。
確かにテープから流れる音声では
「…1本500円。30年前の価格です…」
と言っています。
そんな高いならいらないと言うと
今までニコニコしてた業者の人が急に大声を出して
「あ！？舐めてんのかコラ。
もう切り終わってんだろうが？
どうしてくれんだよ。これ？」
と言いはじめました。
「でも、景品表示法違反ですよね？」
などと言い返してたんですが
業者の人は私を睨みながらズイズイと私の方に近寄ってくるし
大声出されて怖かったので萎縮してしまってか
細い声しか出ず、偉い人にお伺いを立てるような
言い方しかできませんでした。
2、3分ほど業者に怒鳴られていると
怒鳴り声を聞きつけて
「何？どうしたの？」
とようやく旦那が庭に顔を出しました。
その時の旦那は下はスウェット、上は上半身裸でした。
旦那は一流大学卒で至ってお堅い職業ですが
腕に仕事でつけた刺し傷があり、
また仕事上の必要から腕に緋鯉と竜、
背中におじさんの入浴シーンの入れ墨を入れてます。
怒鳴り声を上げていた業者の人は
庭に出てきた旦那を見た途端、急に営業スマイルになり、
「どうもおさわがせして申し訳ありません。
今日は特別サービスさせて頂きます。
お代は結構ですので。」
ということを言いました。
そういう訳にもいかないので2000円払って帰って頂きました。
たまたま旦那がいた日だったから心に余裕があって反論できたけど
その日、旦那がいなかったら怖くて5万円払ってたと思います。
1本500円だと思い込ませた客の注文をその場で何も説明をせず
すぐに物干し竿を切り、高額な請求し、
それに対して支払いを渋ると
「もう切っちまったんだから責任取れよ。」
と恫喝をします。
相手は年配の方が多いそうなので
反論できずに泣き寝入りしてしまうことになります。
弱い立場の人を騙すような詐欺は
決して許すことはできませんね。