災害の為に廃墟化したゴーストタウン…
災害は恐ろしいと話題に…
災害の為に廃墟化したゴーストタウン
ゴーストタウンとは何らかの理由により住人が退去して無人となり、
居住していたことを示す建物や痕跡のみが残されている場所のこと。
産業による環境破壊や衰退、戦争や自然災害での退去によって、
一度形成された都市や集落が廃墟化したものです。
村の場合には廃村ということがある。
実際にはセントラリアやチェルノブイリのように
ゴーストタウンとされる場所でもごく少数の住人が住んでいる場合もあります。
今回はそんな災害の為に廃墟化したゴーストタウンを紹介します。
1.プリピャチ(ウクライナ)
史上最悪の原発事故の一つチェルノブイリ原発事故。
ウクライナのプリピャチはチェルノブイリ原子力発電所に隣接された発電所に働く人々や家族が住む町。
爆発が起きた当時、約50000人の人々がここに暮らしていたそうです。
15万人もの周辺住民は二度と自宅に戻ることはできず、
約4000人の除染作業員が被爆したと見られます。
事故後、40時間もたってから避難勧告命令が出されたため、
多くの住人が放射能に汚染されたという。
2.ペンシルバニア(アメリカ)
アメリカ合衆国ペンシルベニア州セントラリアで
1962年に発生して以来、燃え続けている坑内(地下)火災。
セントラリアは米国政府の退去勧告が出され、ゴーストタウンと化した。
3.ヴァローシャ(キプロス)
1974年のトルコ軍侵入によってヴァローシャの町に住んでいたギリシャ系住民がトルコ軍を恐れて町から逃げ出しました。
それをいいことにトルコ軍は町にフェンスや有刺鉄線を張り巡らせ、
住民が二度と入れないようにしてしまい、
結果的にゴーストタウンとなってしまった悲しい歴史のある町なんです。
4.ルイバチー原子力潜水艦基地(ロシア)
カムチャツカ半島にあった極秘の原子力潜水艦基地も
冷戦時代が過ぎると除籍された原潜が係留されたままとなっています。
高い放射線レベルで汚染されるという噂もあり、
この付近の住人たちには撤去命令がくだされました。
5.パランガリクティリミクアロ(メキシコ)
パランガリクティリミクアロは1943年に突然噴火して
隆起したパリクティン火山にすっぽり飲み込まれてしまった町です。
パリクティン火山はその後9年間にわたり
マグマと火山灰を噴出し続け、最終的には424mも隆起したそうです。
火山の影響で変わり果てた町にはたったひとつ、
教会だけが残されていたそうです。
現地ではこれを「神の奇跡」として、今でも崇拝対象にしているそうです。
6.ウィトヌーム(オーストラリア)
アスベスト廃墟の町となった西オーストラリア州、ウィッテヌーム。
ウィットヌームは1950年代にはピルバラ地域で最大の町でしたが、
1966年、近くにあるウィットヌーム峡谷にあったアスベスト鉱山の健康被害のため閉鎖されてしまいました。
この地域のアスベストが健康に及ぼす危険度は許容範囲を超えているそうで
近郊の渓谷や氾濫源で猟を行ったり泳いだりする40人ほどのアボリジニの人々も
アスベストの影響を受ける危険性が高く、
1日当たり40人にものぼる同地区を訪れる旅行者も中度の危険にされされています。
7.ギルマン(コロラド)
1886年に亜鉛を採掘するための設備が整えられた鉱山だが、
1984年に環境保護庁はこの地域の水に有毒物質が大量に含まれている
調査結果を受け、住民たちに立ち退き命令を出しました。
8.クラーコ(イタリア)
中世イタリアにて防衛の為に立てられた崖の上の町ですが、
地震による被害で廃墟化した南イタリアバジリカータ州にあるクラーコの町。
世界廃墟ランキング1位でもあります。
9.カディクチャン(ロシア)
旧ソ連が崩壊した時に放置され捨てられた町。
採炭町であったが、ロシア経済が崩壊したのを受けて閉鎖を余儀なくされました。
10.ボパール(インド)
1984年に発生した世界最悪の化学工場事故、ボーパール化学工場事故により、
約40トンのイソシアン酸メチル (MIC) が流出し
有毒ガスが工場周辺の町に流れ出しました。
この有毒ガスは肺を冒す猛毒です。
事故は12月3日の深夜に発生、その夜のうちに2000人以上が死亡し、15~30万人が被害を受けました。
数ヶ月以内に新たに1500人以上が死亡し、
最終的に様々な要因で1万5000人~2万5000人が死亡したとされ、
現在もなお工場から漏れ出した化学物質による周辺住民への健康被害が続いているという。
思っていたより地獄が広がっていますね・・・
過去にはこの場所も繁栄していたと考えると災害って恐ろしいです。