人間の身勝手で飼われ、捨てられたライオン…
彼が毛布を手放せない理由に涙…
アメリカ・テキサス州で起きたとても悲しい出来事。
「ライオン・キング」を見た子供たちが「シンバ」が欲しいと言い出し、
子供たちの為に違法に子供のライオンを購入した男性がいました。
親から無理やり引き離され、男性の元へやってきた「ランバート」。
しかし、素人がライオンを育てるのはとても困難です。
その為、わずか生後3ヶ月という小さいライオンを
育てる事が出来ず施設に相談する事になったのです。
人間の身勝手で飼われ、捨てられたライオン
ランバートを引き受けてくれたのは動物保護団体のスタッフのヴィッキーさんです。
殺処分という最悪の事態は免れる事ができましたが、
人間と一緒に暮らしてきたランバートはすでに人間に慣れすぎてしまっており、
野生には戻す事はできない状態になっていたのです。
幼いランバートは保護施設に到着すると、
初めての場所で不安になり落ち着き無く歩き回ります。
夜になっても眠れず精神的にも不安定に
なってきたランバートを見かねた飼育員さん。
ランバートが昔人間と一緒のベットで寝ていたことを
聞いていたため、同じように毛布を1枚与えてみました。
すると当時の事を思い出したかのように安心して眠りにつき、
その後も落ち着かなくなることも少なくなっていったといいます。
それから段々と元気を取り戻すランバートは、
飼育員さんの愛情を受けながらすくすくと成長していきます。
彼が毛布を手放せない理由に涙
小さかったランバートも今では立派に大人です。
タテガミもふさふさになり、
水場やスケボーで元気いっぱいに遊ぶ姿も見受けられるそうです。
しかし、いまだに毛布を手離すことができない
ランバートの心の傷を想うと胸が痛みますね。
ランバートは野生に戻る事はできなくなり、
家族に捨てられ不安な日々を過ごしてきました。
しかし毛布1枚で当時の事を思いだし、
安心する事が出来るというのです。
「育てられない、飽きた、大きくなりすぎた」
自分たちの欲望のままに動物を飼い、
そして最低な理由で動物を捨てる人間。
その身勝手な行動で野生にも戻れず、
家族を無くしてしまう動物は後を絶ちません。
ライオンも犬も猫も一緒です。
家族に迎え入れるなら
「死ぬその時まで絶対に一緒に」という覚悟をしてから、
家族に迎え入れなければなりませんね。