ペットボトルの牛乳が販売されない理由…
意外と知られていない理由が話題に…



日本では当たり前になったペットボトル飲料。
今では沢山の種類が販売されています。

それなのに子供の頃から身近にある牛乳はペットボトルで販売されていません。

なぜ牛乳がペットボトルで流通しないのでしょうか?
そこには意外な理由がありました。

今回はペットボトルの牛乳が販売されない理由を紹介します。

ペットボトルの牛乳が販売されない理由

結論から言うと
ペットボトルの牛乳が販売されない理由は衛生面とコストです。

法律的にはどうなのかと言うと
1951年の省令で瓶と紙のみで販売するようにとペットボトル販売を禁止していたのですが
実は2007年10月、業界団体の強い働きかけにより
牛乳のペットボトル販売は許可されるようになりました。

つまり、現在牛乳のペットボトル販売は法律上可能なのです。

しかし、法律が改正されてから10年以上経っているのに
ペットボトル入りの牛乳が販売されていないのは不思議ですが
衛生面とコストという明確な理由があります。

1.衛生面

牛乳は豊富な栄養を含んでいます。

栄養価が高いということは雑菌が繁殖するリスクが高いということでもあります。

ペットボトルの場合、一度開封し、直接口をつけて飲むと
その時から雑菌が繁殖し始めます。

瓶入りの場合も直接口をつけて飲みますが
瓶入りの場合は持ち運んだり、
何度も蓋をしての見かけを保存するようなことはしませんよね。

また、牛乳は10度以下で保存しなければなりません。

雑菌が増殖する条件は「温度」、「水分」、「栄養」の3つで時間が経つと雑菌が増殖します。

ペットボトルの牛乳だと見事にこの条件が全て揃ってしまうのです。
そうなるとメーカー側は食中毒などのリスクも今まで以上に負うことになってしまいます。

このように持ち歩ける利便性を兼ね備えたペットボトルは
牛乳には不向きということになるのです。

2.コスト

もう一つの大きな問題点は
ペットボトルに牛乳を充填する設備を導入するのに莫大なコストがかかることです。

ペットボトルの製造ラインを作るのに8〜10億円かかるらしく、
牛乳の価格にもそのコストは反映され、
通常の牛乳の1.5倍〜3倍くらいの値段になるそうです。

そうなると消費者はわざわざ値段の高いペットボトルの牛乳を買う可能性は低いでしょう。

そう考えるとメーカー側としてもペットボトルの牛乳を作るメリットはあまりないのです。

ペットボトルの牛乳は技術的にも法律的にも作れることは作れますが
莫大なコストがかかるだけで誰も得をしないようですし
そもそも消費者のニーズもさほど多くないことから
現時点で販売しているメーカーはないというのが真相のようです。

ネットでの反応

・1951年の省令が正しかったのです。
2007年の業界団体の動きがほんとうに間抜けだと思います。

・牛乳はパックだからいいのだ

・そういや、缶の牛乳も見かけないなぁ。昔コーヒーのショート缶と同サイズのがあったような気がするけど調べたら牛乳でなく乳飲料だった模様。

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