絵は心の中を映し出すとして精神病のカウンセリングなどに用いられますが、
その時の精神状態により、目に見えない何かが心の中に潜んでいるそうです…
今回は心の病に冒された重度の統合失調症の囚人が描いた異様な絵を紹介します。
犯罪者の中には精神に異常をきたしている人もいますが、
アメリカの刑務所には精神障害を持つ人向けの刑務所があります。
そうした刑務所で刑務官を務めているという人が
重度の統合失調症の囚人が描いた絵を紹介していました。
心の中を垣間見るような異様な絵をご覧ください。
統合失調症とは
統合失調症というのは精神疾患の1つ。
世の中には統合失調症で悩まされている人というのが数多く存在し、
100人に1人が統合失調症だと言われていますので、
その割合は1%にもなります。
この統合失調症というのは幻覚であったり妄想であったり
というのが特徴的な症状となります。
そういった幻覚や妄想がある故に日常での生活っていうのに
大きな支障をきたすことになります。
また、この精神疾患を患っている人の多くは
絵が上手い傾向にあります。
それは芸術家気質で表現方法が内向的で
繊細な人がなりやすい病気なんじゃないかと言われています。
さらに、「ひまわり」「星月夜」で知られる、
フィンセント・ファン・ゴッホも統合失調症であったようです。
重度の統合失調症の囚人が描いた絵
統合失調症の人が絵を描くと、
どのような特徴を示すことになるのでしょうか?
その絵はまるで異次元の出来事のような恐ろしさを感じるとともに、
何かしら圧倒されるものがあります。
絵の上手さ以前にこれが心のうちを表現する世界観なのでしょうか。
なかなかヘビーなアメリカの刑務所事情があるようですが、
この絵に関心を示す声が多く上がっていました。
「音楽の聴こえない人には、ダンサーは気が狂って見えるものである。」
「自分は統合失調症の人間が怖い。
以前、いとこが結婚しようとした(統合失調症の)男が
彼女に暴力をふるったり子供にストーカー行為をしていた。
どれくらいが病気からくるもので、どれくらいが人格的に酷いヤツなのかわからない。」「日本の漫画の「ベルセルク」みたいだ。」
「これは地図だ。処罰係に床を壊してもらうといい。」
統合失調症を理解するために
今現在、統合失調症を患いながら絵を描く事で自分を表現し、
それがキッカケで家族の理解を得て自分が生きる意味を見出した人もいます。
自分から積極的に情報発信出来ないのも
統合失調症の特徴のひとつです。
周りの方々がその機会を作っていけば
絵ではないにしろ文章でも表現できればお互い理解するキッカケも出来ると思います。
そのためには一般の方の理解が絶対不可欠です。
確かに統合失調症の方の絵のを見て怖いと思われる方も多いですが
その苦悩を一番感じているのは統合失調症の方自身です。
寛解(病状が静止した,あるいは一時的に回復した状態)された方々も
情報発信できればより理解してもらう機会が増えるはずです。
私たちに出来る事は統合失調症の方を受け入れて
一緒に暮らしていける環境を作っていくことなのかもしれません。