柔軟剤の良い匂いは危険?
香りブームが子供に与える健康被害の実態が話題に…




皆さんは「香り、匂い」には
どのようなイメージを持つでしょうか。

花から溢れる自然の匂いをイメージしますか?

レモングラス、ラベンダー、ミントといった
アロマの良い匂いをイメージするでしょうか?

実は意外にも昨今の「香りブーム」となっている
良い匂いのする柔軟剤などの日常生活の匂いをイメージする方が
多いのではないでしょうか?

けれども、いい匂いのする柔軟剤による「香りブーム」が巻き起こる中、
実は匂いによる健康被害も多発しているのです。

今回は柔軟剤の良い匂いについて紹介します。

柔軟剤の良い匂いは危険?

脳は「匂い」を記憶しやすいという特徴をもっています。

触覚、味覚、嗅覚、聴覚、視覚といった五感の中で
嗅覚が記憶に残りやすいのです。

少し専門的な話になりますが、
脳は原始的で食欲などの本能的な行動や
喜怒哀楽などの情動(感情)を担う「大脳辺縁系」と
思考や思索等の知性を担う「大脳新皮質」があります。

大脳辺縁系には海馬という記憶をつかさどる器官があって
様々な情報は海馬に保管されます。

匂いは鼻を通って、大脳辺縁系に直接届きます。

五感の中でも嗅覚だけが海馬に直接情報を送ることができるのです。
そのため、匂い(香り)は、本能的な行動や
感情に直接作用するという事が言えます。

例えば老人介護施設で認知症の老人が海藻の匂いを嗅いだ時に
子どもの頃に歌っていた歌を歌いだしたといった事があります。
この老人は幼いころ海の近くで育ったそうです。

このように匂いには脳と記憶や情動と密接に関係しています。

健康を害する匂いと匂いが及ぼす現状

直接脳を刺激する「匂い」だからこそ、
気を付けて欲しい匂いがあります。

皆さんは柔軟剤や消臭剤を日常生活で使っていますでしょうか?
これらの匂いに包まれた生活をしていませんか?

しかし、この匂いで健康を害しているという報告があります。

国民生活センターによると
10数年前までの柔軟仕上げ剤は微香性タイプのものが主流だったのが、
2000年代後半から海外製の製品がブームとなったのをきっかけにして
現在は芳香性を工夫した商品が増加していて
特に柔軟仕上げ剤の匂いに関する相談件数が増加していると発表しています。

具体的には匂いで気持ちが悪く、体調不良になる。
咳が止まらなくなり、医師に複数の薬を処方された。
頭痛がする。吐き気がする、といったものです。

匂いは化学物質という事実

柔軟剤や消臭剤や洗剤等を選ぶ際に
皆さんが良い匂いと感じている香料ですが、
天然のアロマやハーブのエキスを使うと高価なものになってしまうため、
化学的に合成した香料が使われています。

製品の成分表示には香料と書かれているだけなので
どのような物質を使っているかは私たち生活者には不明ですが、
石油由来の物質を合成し、
高い温度をかけたり反応させたりして様々な匂いを作り出します。

この化学的に合成された物質の匂いは
化学物質が脳に直接届き、吸入して肺に入り、
体内に侵入しているという事になります。

良い匂いと感じて使っている消臭剤や柔軟剤、
芳香剤が化学物質過敏症の原因になっているという報告もあります。

産まれたばかりの赤ちゃんには無添加の洗剤の使用を心がけるものですが、
子どもが成長し1歳ぐらいになると「そろそろ大丈夫」という根拠のない過信で
良い匂いのする大人と同じ洗剤を使ってはいませんか?

無添加の洗剤を使用する一番の理由は
赤ちゃんの皮膚トラブルを考慮してのことだと思いますが、
実は化学物質で作られた洗剤、柔軟は皮膚トラブルだけでなく、
赤ちゃんの脳へ影響し、身体全体的の健康トラブルへと
発展してしまう可能性があるのです。

成長したといってもまだ1歳。
身体の機能はまだ未熟で未発達です。

化学的につくられた匂いは良い香りかもしれませんが、
無添加の洗剤や柔軟剤を使用することは
お子さんの健やかな成長のためにはとても良い事なのです。

洗剤、柔軟剤、適切な量の使用を守る

化学的な香料が脳に刺激を与えるといっても
体調不良を訴えたり、異常反応を起こしてしまうのは一部の事例です。

今まで何の問題もなく良い匂いのする柔軟剤を使っているという方も
もちろん多数いることでしょう。

ただし、これだけは守ってほしい事があります。
それは適正な使用量です。

もっと衣類に匂いを残したいとして、
記載量の2倍を使っている方が4人に1人いるというデータがあります。

この行為は適正以上の量を毎日少しずつでも摂取してしまうという事になり、
体内に蓄積され続けて結果的に子どもたちの身体に
多大な影響を及ぼすことになりかねないのです。

子ども達の身体と脳を守るためにも
柔軟剤の使用は記載量を必ず守るようにしましょう。

そして、もし化学物質が与える子どもへの影響が恐ろしいと感じるのであれば、天然成分の物、無香料の物を使用するよう心がけましょう。

子どもたちの健やかな未来のために
親ができる事を少しでも多く生活の中に取り入れて行けるといいですね。

ネットでの反応

・柔軟剤の香りは苦手です。
具合が悪くなっちゃいます。
あと、デパートの化粧品売り場も苦手。
通る時は息を止めて、足早に移動してます。

・柔軟剤やめてほしいです。
ボディショップはもちろん香りの強い店では
目を開けていられず、吐き気、頭痛が始まります。
まだ逃げられる外があればマシですが電車の中で香りがしたら地獄。
こうした迷惑を及ぼすとわかっているものをどうして商品化するのですか?
匂いの元が安い科学物質なら
いずれアトピーやアレルギーの原因になることを検討すべきです。

・犬や猫にも悪影響がありますから、全く使いません。

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