1時間3000円の家庭教師バイト…
1日4時間毎日来てとお願いされ喜んで行くと…


1時間3000円の家庭教師バイト

大学生で一人暮らしをしていた時の恐怖体験。

一人暮らしだったし、仕送りも少なかったので
かなりお金が必要だった。

そこでコンビニとかファミレスでバイトをしていたんだけど、
「家庭教師」があるじゃん!って気づいてやってみることにした。

ただ、家庭教師の登録って面倒だから、
自分で近所にお願いをしてビラを貼らせてもらう事にした。

「中高生に英語と国語を教えます。1時間3000円」って書いて、ビラを貼った。
そしたら数日して、俺の元に電話がかかってきた。

中年のおばちゃんの声でビラを見たんだけで来てもらえるか?ってことだった。

話を聞いてみると息子に勉強を教えてくれる人を探していたとか。
しかも、毎日来てほしい、1日4時間お願いすると言ってきた。

それって1日12000円も稼げるし、
毎日だから超ラッキーと思い、OKした。

今考えれば1日4時間っておかしいよね…
でもその時は気づかなかった。

1日4時間毎日来てとお願いされ喜んで行くと…

早速次の日からきてほしいってことで
次の日にその家に行くことになった。

夕方の5時ぐらいから4時間勉強をするって言われたので
早めに夕飯を食べてから家を出た。

言われた通りの住所に向かうと
古くて小さな家がポツンと佇んで俺を待っていた。

なんか、暗闇の中に佇む家の雰囲気が怖かったのだが、
仕事だしと思ってチャイムを押した。

すると、電話と同じ声のおばちゃんが登場!
しかし、おばちゃんは頭がフケだらけで目元には真っ黒なクマ!

笑う気味の悪い顔をするおばちゃん・・・
俺は一瞬で帰りたくなったのだが、お金も惜しい。

おばちゃんが「上がってください」と言って笑った。
俺は声を震わせながら「お邪魔します」と言って家に上がった。

子どもはどこにいるのか聞くと奥の方の部屋に通された。

家の中の雰囲気もめっちゃ怖くて、
凄く嫌な感覚がこの時からあった。

奥の方の部屋はまさに子供部屋と言った感じで
テレビ、机、ベッド、ぬいぐるみ、おもちゃ・・・

勉強机には子どものような人影があったので
「こんにちは~」とか言いながら近づいていくとそれは人形だった…

人形っていってもさ、手作りみたいな感じで
本当に子どもぐらいのサイズがあって、
ちゃんと洋服も着ていた。

その人形の顔がマジでヤバい。
無機質な布に「●」が3つあるだけ。

黒い点が3つの顔・・・

そしておばちゃんは「うちの息子です」って言って笑った。
マジでこの時に血の気が引いた。この家はガチでヤバい!と思った。

俺は思わず「人形ですよね?」って言ってしまった。

するとオバちゃんは、俺の言葉を聞いて
オバチャン「はぁ!?何言ってるの!家の息子よ!ケン君!」

急に大声になったオバちゃん、
そして態度も表情も豹変!これには俺は涙が出てしまうくらい恐怖を感じた。

マジでこのままでは殺されるかもしれない!
このまま穏便に済ませて帰ろうと思った。

俺「分かりました!分かりましたから!って言ってケン君!お兄さんと勉強をしようか!」

そういうとおばちゃんは笑って満足したような様子を見せた。
もちろんケン君は返事などしない。人形だから。

勉強と言っても相手は人形だから
ただただ俺が人形に向かって喋っているだけ。

ここからの4時間は地獄だった。
10分の休憩を入れたのだが、それでも苦痛しかなかった。

ひたすら1人で4時間、人形に向かって勉強を教えるだけ。

おばちゃんはその様子を後ろで笑いながら見ているのだ。
本当に気持ちが悪い。

そしてどうにかこうにか4時間が過ぎた。

俺は、「じゃあ終わりにしよっか~」とケン君に言った。

オバチャン「お疲れ様~ ありがとうございました~」

もう一刻も早く帰りたい!そう思って支度をすると・・・
オバチャン「もう遅いしご飯食べて行きなさい」

来る前に食べたので大丈夫ですと言ったら…
オバチャン「食べていきなさいよ!」

また怒鳴られてしまった。
マジでこれが本当に怖い!もはやキチ〇イとしか言いようがない!

俺は渋々、食べていきますと答えるしかなかった。
それからダイニングのような場所に移動することになった。

渋々夕食を食べると・・・

包丁を取り出し何か調理を始めたおばちゃんを見て
俺はドキドキしていた・・・

汚い鍋で何かを作り始めるようだ。
どうやらカレーが出来上がったみたいだ。

カレーならまだ何とかなる・・・

オバチャン「はい。どうぞ」

汚い皿にカレーが盛り付けられ、
スプーンはコンビニで貰えるスプーンを再利用したものだった。

恐る恐るカレーを食べると不味くも美味くもないカレーだった。

オバチャン「お口に合うかしら?」

俺は「はい!おいしいです!」と
オーバーに答えて怒られないようにした。

オバチャン「そうよかったわ。今日は泊まって行きなさい。」

は??何言ってんだ?と思ったのだが、
ここは丁寧に断らないと後が怖い。

俺は「いえ、そんな、悪いですし大丈夫です。」と答えた。
オバチャン「ケン君も喜ぶわ~是非止まっていって」

それでも大丈夫ですと返事をした。

オバチャン「泊まっていきなさいよ!ケン君が可哀想でしょ!」

とにかく怖かった。
でもこんな家に泊まるのはもっともっと怖い。
でも殺される方がもっともっともっと怖い。

選択する暇なんてない。泊まるというしかなかった。
泊まるふりをして隙を見て逃げ出そうと考えていた俺。

ケン君の部屋でケン君と一緒に寝ることになってしまった。
こんな気持ち悪い人形と一緒に寝るなんて、
あまりにも怖すぎる。

ケン君の部屋に布団を敷いてもらい、
そこで一緒に寝るのだ。

オバチャン「良かったわね~先生と一緒に寝れて~」
オバチャン「トイレはダイニングの隣だから、後二階には行かないでね」

俺はおばちゃんが寝るの待つことにした。

実は俺、この日は携帯電話を忘れていた。
もしも携帯があれば助けを呼べたのに・・・

深夜になれば逃げだすチャンスがあるだろうと思い、
その時間を待つことにした。

深夜になり逃げようとすると・・・

10時半ごろに布団の中に入って、何もせずにうずくまっていると
いつの間にか俺は寝ていたようで深夜1時になっていた。

おばちゃんも寝ているだろうと思い、脱出することを決意した。
カバンをもって玄関まで忍び足で向かっていると・・・

「なにをやっているの?」

もう、ここで死んだと思ったわ。

横を見るとダイニング扉の隙間から、
おばちゃんが正座をしながらニヤニヤしてこっちをみていた。

もしかしてずっとここで俺のことを監視していたのか??

体から血の気がサッーーと引いていくのが分かった。

オバチャン「まさか帰るなんて言わないわよね?」

俺はここでパニックになってしまった。

うわぁあああああ!とか叫びながら、奥の方に走り出した俺。

ケン君の部屋には人が出られる大きさの窓はなかったので、
家の階段を駆け上がった。

扉が目の前にあったので、開けてみると真っ暗だった!

電気を探して明かりを点けると
その部屋にはぬいぐるみと人形がびっしりと置かれていた!!!

そこで俺がウロウロしていると、急に「キャキャキャ!」みたいな叫び声が、
部屋の奥から聞こえてきた。

そこに目をやると、頭がすごくデカく、
目玉が飛び出しそうな人間?のような物が佇んでいた。

俺と目が合うとそいつは「ヒャッヒャッヒャッ!」と笑った。

あまりにも怖すぎて俺は漏らしてしまった。
このままパニックになり、窓を開けて二階から飛び降りた。

恐怖のあまり、痛みなど微塵も感じなかった。

そのままダッシュで家に帰って、その日は眠ることが出来なかった。
そして足が痛くなってきたので翌日病院へ行くと左足が折れていた。

その後はそこから俺も引っ越しをしたので
あのおばちゃんに出会う事もなかった。

俺が見たアレは一体なんだったのだろうか・・・

あなたにオススメの記事

⇒ お尻が血まみれの近所の女の子…保護したら父親がやってきて・・・