体調が悪くなった彼女…
内緒でお見舞いに行ってみると中から鈍い音が聞こえ…


登場人物

A男=俺・大学3年
B子=A男の彼女・大学1年で付き合って当時は6年目!
C男=B子の「ただの」大学同期

当時俺はB子と付き合って6年目に入ったとこで
彼女の大学関係で遠距離恋愛に・・・

お互い生活は充実してたものの忙しかった。

でも、1ヶ月に1回は会えるようにお互い調整してたし、
遠距離でも2人の関係はとても順調だった。

体調が悪くなった彼女

入学した大学で体育会系の部活で頑張っていたB子。

そんなある日、試合で好成績を上げたB子から
「お祝いで打ち上げの飲み会をすることになった」って連絡がきたんだ。

その日は1か月に1回のB子の所に泊まりがけで逢いに行く予定だった俺。

でも、大学の実験が上手く進まず
今回は行けないかもって連絡しようとしていた時期でもあったので
「今回は仕方ないね」と会うのは断念。

それで腐らずにB子とメールして、頑張って実験を何とか形にし、
レポート提出やらも早く終わらせた。

その後、飲み会行ってるB子から
「具合が悪くて飲み会途中で帰ってきた」ってメールがきた。

時間的に19時少し過ぎ、俺はなんとか実験が終わったから、
サプライズでお見舞いしにいくことに。

内緒でお見舞いに行ってみると中から鈍い音が聞こえ

新幹線で急いでB子の地元へ向かった。

B子の家に向かいながら「あー具合悪いって言ってたし、
もしかしたら寝ちゃってるかな?」なんて思いつつ
彼女の好きな食べ物とか紅茶なんかをスーパーで買い込み、
いざアパートへ。

B子の部屋に電気がついてるのを確認。

もう22時過ぎてたし、
「あれ?体調は大丈夫になったのかな?」と思いながらも
彼女が驚く顔を想像しながら慎重に鍵を開けた・・・

この時のことを思い出すと、正直・・・今でも血の気が引くし、
ドロドロしたいやなものがこみ上げてくる。。。

・・・俺は気づかれないようにゆっくりとドアを開けた。
でも、少し開けた所でなにか部屋の中に不穏な空気を感じたんだ。

持続的に何かをぶつけてるゴンゴンゴンという鈍い音が聞こえ・・・
それに合わせて、くぐもった感じの苦しそうな「う゛っ」って声が聞こえた。

その正体を見た瞬間は頭が真っ白になった。

ドアを開けて見えたのは彼女に馬乗りになっている
男の背中(この男がC男だった)と争った感じの荒れたリビングや廊下。

思わず「てめー何やってやがる!」
と俺が叫ぶと、男が振り向いた!

・・・馬乗りになった男はB子の胸倉を掴み上下に揺すっていたんだ。
俺が聞いてた鈍い音は彼女を床に叩きつけていた音だった。

男が「誰だテメー!!」と叫び終わらないうちに
ブチキレた俺は男を思いっきり殴りつけ壁に投げ飛ばした。

男は「がっ」とか唸ってたけど、
頭に血が上ってたから男の首を壁と腕で抑えつけてからは
記憶が曖昧になってる。。。

気がついたらB子に「A男さん、ダメっ」って腕をつかまれて止められた。
俺がやったらしい半分気絶した男が目の前に倒れてた。

ビリビリに破られたカーディガンを着た彼女は
殴られたのかぶつけられたのか顔が腫れて頭からは血が・・・

意識も朦朧としてるのかふらついてた。


「B子、すぐ病院につれてくからな!」

B子
「A男さん・・・なんで・・・C男くん・・・宅配便って・・・」

俺にしがみつて泣きながら呟く彼女・・・
真っ青で震えるB子を抱きしめながら、
俺は冷静にした頭で警察へ通報。

そして救急車も呼んだところで
彼女が意識を失って倒れてしまった。

救急車が来て彼女を病院に連れてったり、
犯人だったC男を警察に引渡したり、事情聴取されたり、
彼女の実家に電話をしたり・・・
俺は結局4日間近く彼女の傍にいた。

今回の犯人であるC男についてだけど、
彼女の大学の同期、同じ部活の男だった。

彼女が入院中、彼女の実家にC男一家が謝罪に来たので、
関係者である俺も話し合いという名の尋問に参加することにした。

C男に尋問すると・・・

彼女の父親はまさに阿修羅&般若を足しっぱなしにした感じの
威圧を放ってたと思う。

でも冷静で静かにC男に向かって
「何でこんなことをしたのか?」と聞いた。

C男
「部活の顔合わせを兼ねた新歓の時に
潰れた部活仲間をテキパキと介抱していたB子に一目惚れして…

それ以来B子にいろいろとアピールをしていたが
彼氏がいるからとスルーされつづけてて…。

こんなに好きなのに自分を見てくれないのが気に入らず、
何とか関係を持てないかと思っていたら打ち上げに来るっていうから、
ワザと彼女のだけアルコールの強いお酒にすり替えてチャンスを作ろうと思って…」

B子父
「なぜ娘の部屋で娘に暴行していた」

C男
「…」

B子父
「答えろ!」

C男
「B子が…全然酔わなかったから……」

B子は、お酒に強い体質だった。

だからC男がいくら飲ませてもまったく酔わず、
1人でさっさと途中帰宅してしまったらしく・・・
C男の計画は破綻したらしい。

B子が酔う→介抱をし家まで送る

↓↓↓

そのまま家に上がりこんで性行為が出来なくなり
やけで飲みまくったがイライラが収まらずにB子家に行く。

↓↓↓

宅配便と偽りドアを開けさせる

↓↓↓

何とか黙らせてやってやる

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彼女に激しく抵抗される

↓↓↓

イライラして暴行

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俺が来てお縄だったらしい。

阿修羅般若のB子父がキレてC男を投げ飛ばしたから
(B子父は柔道有段者)、逆に冷静になった。

責任転嫁するC男

C男両親も来ていたが・・・
泣きながらずっと土下座してB子両親と俺に謝ってたよ。

なげ飛ばされたC男はさらにB子父が向かっていった時に
「お、俺悪くない!だってB子がっ…」とB子に責任転嫁しようとして
泣きながら逃げようとした。

そんなC男を見て俺は呆れた以上に
彼女が病院に入院してる原因がこんな男のせいかと思うと・・・
本当に泣けてきた。

B子両親は最初C男を訴えると言っていたが・・・
B子が逆恨みを怖がってやめた。

・学校を辞めることめちゃくちゃになった
アパートのリフォーム代と家具代、治療費代を出すこと

・C男からの今後一切の接近を禁止すること

とりあえず、慰謝料請求を条件に訴えず終了。

その後、C男が彼女に抵抗され投げ飛ばされた時に(背負い投げだったらしい)、
「パソコンデスクに突っ込んでガラスで怪我をした!
俺も病院で治療したから治療費まで払うのはおかしい!」
と変な駄々をこね始めた。

でも、B子の正当防衛が認められていたし、
C男両親が認めていたので問題にはならなかった。

むしろ「C男に反省の色なし」ってことでC男両親がC男を勘当。
さらに慰謝料が増える自業自得な展開になった・・・

B子は後頭部を4針縫う怪我と風邪が悪化した肺炎で入院していた。

退院するころにはC男は大学を自主退学、
C男一家もC男も引っ越していった。

・・・その後、B子は大学復帰。

でも、この事件の事を知った部活が自主解散状態、
彼女もトラウマになっているようで
意識していなくても男性の近くにいると体の震え・吐き気・めまいを起こしたり、
家から外に出れない日があったり、逆に家に入れなくなったりと・・・

精神的な傷の回復がなかなか難しく、大学を中退した。

それから2年、B子は実家で療養しつつ、
努力を重ねて無理をして女子大に入りなおした。

・・・それも彼女が専門職につきたくてこれまで頑張ってきたから。
どうしても夢を諦められなかったB子を俺もB子両親も支え続けた。

C男のその後だが・・・
厳しく管理されている寮つき工場で馬車馬のように働いていていて、
今では見る影もなくなっているとか。

事件から4年

B子は本調子ではないけど改めて婚約した。

彼女は俺のことを婚約した現在も「さん」づけで呼びます。
穏やかでおとなしいのに芯のしっかりしたお嬢さんって感じのB子。

さん・くんづけで友人を呼ぶ優しい雰囲気の子だからこそ、
C男みたいな奴になめられたかもしれない。

でも、見た目のイメージや雰囲気だけで決め付けてると
酒豪・武道経験っぷりに面食らうことになるんだよね。

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