風俗嬢の私にプロポーズした夫。
「親に紹介したい」と言われ、拒絶される覚悟で会いに行ったら‥



私のトメ
(以後お母さんと書かせてください)は
物凄く良トメ。

勿論、そんなトメを生んだ大トメ
(以後おばあちゃんと書かせてください)も良大トメ。
ウトはもう他界しています。

私は、実の両親が毒でして奴らが作った借金を返すために

「風俗で働け!」

っていわれて、お風呂屋さん系の風俗で働いていました。

夫はそこにたまたま上司の付き合いとやらで来て、
私のリップサービスに真剣になりました。

最初は

「カモだわ」

なんて私も悪い心で考えていたんですが、
夫はとてもなんと言うか純粋で、
私の話に直ぐに同情しちゃっていました。

いつの間にか私は彼をカモではなく、

「悪質業者に布団とか売られてしまう心配な人」

になってしまいました。

そして、彼は私にプロポーズ。

でも借金がある為に、何度か拒否していました。
嫌とかではなく、私にはもったいないと心から思ったので。

しかし、彼の押しの強さに負けてしまい、

じゃあ食事だけ…
じゃあドライブだけ…

と何度かお付き合いをし、
同情ではなく愛情であると結論が私の中で出ました。

彼は、

「親に紹介したい」

と言うので、躊躇いながらもお会いしました。

勿論、強烈に反対され拒絶され追い出される覚悟です。

実は以前もそういうこと何度もあったので

「甘い夢見てるんだ、今日全部覚めるんだよ。罵倒されて。」

なんて思いながら彼の家へ行きました…

お母さんは、私を見てニッコリ笑って迎え入れてくれました。

おばあちゃんも直ぐに家の奥から出てきてくれて、
丁寧におもてなししてくれました。
「あれ?私の仕事知らないのかしら?」って錯覚するぐらいです。

お母さんは、まごまごしてる私をみて、口を開きました。

「貴方の今のお仕事とか私たちは知ってるの。
でも、私の息子の選んだ人ですもの。それに実際にお話したら楽しい方ね。
何があったかは知らないけど、私たちは未来へ行くの。過去なんて関係ないわ。」

とおっしゃってくれました。
涙がボロッボロこぼれました。

その後、借金の事を少しお話したら、
黙ってうなづいて

「貴方のご両親に会いたいわ。結婚するんでしょう?」

とお母さんは言ってくれました。

そして、まあ、色々とありましたが最終的にお母さんは
私の毒親と縁を切らせていくれました。

毒親に1000万円を投げつけて

「この子は私がもらうからね!これ手切れ金!
付回したらストーカーとして訴えるからね!」

と啖呵を切ってくれたんです。

流石に

「やめてください!お金がもったいないです!」

って止めたんですが、

「私はいいの。お金なんて直ぐためられるから。やらせて。ね?」

って言ってくれました。

結婚式も用意してくれ、

「同居だと今の関係を崩すのは嫌でしょう?」

と近距離別居も提案してくれ、嫁ではなく娘として接してくれて、
優しい夫、お母さん、おばあちゃんに囲まれて幸せな日でした。

そのおばあちゃんが、先日亡くなりました。

私は、お棺にしがみついて

「おばあちゃん!おばあちゃん!」

って何度も泣きつきました。
その姿を見ていたとある男性が私に向かって

「そうやって取り入ったのか!まったくうまいことやったよこのあばずれが!」

って吐き出すようにいいました。
その人は、聞けば昔離婚したおばあちゃんの夫、つまり大ウトです。

おばあちゃんの手前、グッと我慢して無視を決め込みました。
お母さんはそんな私の背中をさすりながら

「我慢してくれてありがとうね。私の父親なのよあの人…
本当は来て欲しくなくて連絡取ってなかったのに誰か教えたのね」

と言ってくれました。

その後、

「財産分与がある」

とお母さんが
大ウトを含む親戚を全員応接間へ集めました。


財産といっても、そんなになくて、
正式な遺言状ではなくておばあちゃんのノートに書いていた
走り書きみたいなもので「お願い」って形らしいですが。

お母さんが、そのノートを読み上げました。
一通り読み終わると、大ウトが立ち上がって

「俺にねぇのかよ!あ~あ!」

とそのままごろんと寝転がりました。

腹たって腹たって仕方がなかったけどそういう席だし、
殴ろうと立ち上がる夫をおさえるのでイッパイイッパイでした。

で、最後にお母さんが私を見て「貴方にもあるのよ」と言い出しました。
大ウトがバッと上半身を起こして

「ちょっと待て!なんでこんなあばずれにあるんだよ!
聞いたぞこいつ風俗嬢なんだろ!」

と叫び始めました。
親戚全員シーンとなりました。

夫が

「誰が言ったんだよコイツに!」

と立ち上がって

「言ったやつ出て来い!関係ねーだろそんな事!」

と拳を上げましたが、何とか座らせました。

で、お母さんは私に向かって優しい笑顔でいいました。

「こっちに隠し財産があるんだって。あなたに全部あげるのよ。ついておいで。」

私は、黙ってお母さんについていきました。
隠し財産という言葉で親戚中がざわざわしながらついてきました。
ついた場所は台所。

「これよ。」

と、お母さんは漬物の入った樽を指差しました。

私は、全てを理解して、漬物の樽を抱きしめてワァワァ泣きじゃくりました。
大ウトは、

「その中に金入ってるのか!」

と、
私はあっという間に引き剥がされ、中身をあけられました。

中は、勿論ヌカ漬け用のヌカと、きゅうりと大根が漬かってるだけ。
恐らくおばあちゃんが元気なうちに入れておいたのでしょう。

お母さんは私の肩を叩いて「おばあちゃんが倒れた後はね、
私が毎日かきまわしておいたよ。だからヌカは元気よ。」と微笑んでくれました。

大ウトは

「ハッハッハ!やっぱり!アバズレにはこれが一番だ!アッハッハ!」

と高笑い。
この言葉に最後の最後で堪忍袋の緒が切れてしまいました。

樽からヌカを一つかみし、大ウトの顔にヌットリベッタリと擦り付けました。

「お前はおばあちゃんの…奥さんの漬物をおいしいと思ったことはないの?
この気持ちがわからないの?あばずれより汚いのはお前のほうだ!」

後は私はワアワア泣きながら大ウトを追っかけまわし、
玄関から靴もはかせずに追い出しました。

お母さんは

「まったく、気持ちはわかるけど
おばあちゃんのヌカ大事にしなきゃダメよ。
まあ…帰りの電車の中あの人すごい異臭がするだろうけどね」

と爆笑してました。

おばあちゃん、ありがとう。
私がヌカ漬けに興味をもってて

「いいなあ、いいにおいのヌカだな」

って言ったら

「そんな事言うなんて珍しい子だね」

何て会話がありました。
そして

「私が死んだらこのヌカもらってくれる?」

って元気な頃に言われて

「何言ってるんですか!でも、私、おばあちゃんがヌカに飽きたら
今すぐにでももらっちゃいますから!」

って言ったんです。
覚えててくれたんです。
凄く嬉しかったです。

あ、DQNなのは、大ウトの顔にその大事なヌカをぬったくっちゃったのと
やっぱりおばあちゃんの手前切れちゃだめですよね。

ネットでの反応

・いいなぁ大ばあちゃんのぬか床。
自分も亡くなったばあちゃんのぬか床が欲しかったよ。
くされ叔父野郎にとられて案の定腐らせられた。
なんていうか、おばあちゃんの毎日毎日がつまった大事な宝物だった。
幸せになってくださいねー

・大ウトの頭の悪さに頭痛がしたな。
離婚済みなのに遺産がもらえるとかどんだけ頭沸いてるんだよ。

・良い旦那さんの家族で良かったですね。
あと、蛇足ながら親の借金を払う義務は子どもには
無いんですよ…
これじゃ人身売買といっしょですからね。

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