なぜトンネル内はコンクリート舗装なのか?
メリットを活用するように使い分けされていた…




高速道路を走行していて車の走行音を聞いていると
トンネルに入ると時に急にうるさくなったと感じたことはないでしょうか?

これは道路がアスファルト舗装から
コンクリート舗装に変わった瞬間です。

道路は大きく分けてアスファルト舗装と
コンクリート舗装の2種類があります。

どちらが使われているかによって道路の性質に違いが出てくるのです。

果たしてアスファルト舗装とコンクリート舗装の違いはどのようなもので
どういう理由で使い分けているのでしょうか?

今回は道路のアスファルト舗装と
コンクリート舗装の違いについて紹介します。

アスファルト舗装の特徴

アスファルト舗装のメリット

1.乗り心地がよく走行音が小さくなる。
2.排水性が高くスリップしにくくなる。
3.工事に時間がかからず、費用も安価。

アスファルト舗装のデメリット

1.わだちやひび割れが起こりやすく頻繁に補修が必要になる。
2.熱を持ちやすい

コンクリート舗装の特徴

コンクリート舗装のメリット

1.頑丈で補修頻度が少なくて済む。
2.アスファルトに比べると熱を持ちにくい。

コンクリート舗装のデメリット

1.乗り心地が悪く、走行音が大きくなる。
2.雨でスリップしやすくなる。
3.工事に時間がかかり、費用も高い。

アスファルト舗装が多く使われる理由

日本の道路ではアスファルト舗装が多く使われています。

アスファルトのメリットである乗り心地の良さや
走行音の小ささ、排水性の高さ、工事のスピード、費用の安さは
コンクリート舗装よりも日本の道路事情に適していると言えます。

しかし、アスファルト舗装が多い最大の理由として
アスファルトが石油を精製した際に出来る副産物であるということが
大きな理由と言えそうです。

自動車大国である日本ではガソリンを大量に消費しますが
それにともなってアスファルトも大量に出来てしまいます。

つまり、その大量に出来たアスファルトを廃棄するよりは
道路に使用するのが合理的ということで日本の道路では
コンクリート舗装よりもアスファルト舗装が多くなっているというわけなのです。

なぜトンネル内はコンクリート舗装なのか?

日本でコンクリート舗装されている道路として
まずあげられるのはトンネルの中です。

トンネル内でコンクリート舗装が採用される理由は主に2つあります。

1つ目の理由は耐久性に優れている点です。

トンネル内は閉鎖や補修工事が困難なため、
予め耐久性に優れているコンクリート舗装が採用されます。

2つ目の理由はコンクリート舗装は
色がアスファルト舗装に比べて明るいため、
トンネル内の照明を多く反射し、トンネル内が明るくなるからです。

コンクリート舗装のデメリットである雨によるスリップの心配も
トンネル内だとほとんど無くなるということもあり、
トンネル内ではコンクリート舗装の方が適しているのです。

また、雪の多い地域でもコンクリート舗装はされていますが、
雪国ではチェーンなどで道路が傷みやすいという理由で
頑丈なコンクリート舗装がされています。

普段何気なく利用している道路ですが
アスファルト舗装とコンクリート舗装、
それぞれのメリットを上手く活用するように使い分けがされていたのですね。

今度、高速道路を利用する機会がありましたら
アスファルト舗装とコンクリート舗装の違いを
確認してみると面白いかもしれません。

ネットでの反応

・トンネル内コンクリートの理由は冬に雪が降って車がチェーンを付けた場合
トンネル内は雪がなくて直接チェーンが路面に当たって破損しやすいから
頑丈なコンクリートにしているのが一番の理由だと思っていた。

・確かにアスファルト道路を走ると気持ちいいよな

・コンクリート+水+バイク
→いつも怖い

・特定重要港湾の幹線道路もコンクリート舗装率が高いですね。
超重量車両や過積載前後の貨物車の往来が多く、
轍防止が必須だからでしょうか。

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