マツダの「ツ」はなぜtsuではなくzなのか?
自動車メーカーの雑学5選を紹介…


自動車メーカーの雑学5選


車との付き合い方は人それぞれですが、
毎日の通勤の足というごく身近にあるような人でも
意外と知らないことがあるものです。

今回はそんな自動車メーカーの雑学5選を紹介します。

1.日産のマークはダットサンがルーツ

日の丸のような形で知られる日産自動車のエンブレムですが
このエンブレムは日産の歴史を作ったとされている車種
ダットサンがルーツとなっています。

当時のデザイナーが米国の自動車メーカーの
シボレーからインスピレーションを受けて
真っ赤に燃える太陽と日の丸・大空をイメージした
コバルトブルーを組み合わせてその中心に「DATSUN」と配置しました。

その後、1983年・2001年の2回にエンブレムの刷新が行われて
現在知られているエンブレムへと変わりました。

2.ホンダの創業者は会社をトヨタ自動車の源流会社へ売った

日本の優れた経営者として名前が挙がることが多い本田宗一郎氏。

本田宗一郎氏は自動車メーカー「ホンダ」の創業者としても有名ですが
実は自動車業界へ参入するキッカケとなったのは
戦後間もない1946年に自分で創業した会社(東海精機株式会社)を
豊田自動織機に売った事でした。

この豊田自動織機は世界最大の自動車メーカーの
トヨタの源流会社でもあり、
ホンダとトヨタには不思議な縁を感じますね。

3.スズキの創業者は大工だった

軽ハイトワゴン市場を開拓し、
常に軽自動車市場を牽引しているスズキ自動車。

このスズキの創業者・鈴木道雄氏は
もともと静岡県で大工をしていましたが、
織物を製作する工場を創業しました。

その後は将来の織物業界の飽和を予見して
当時から自動車業界へ進出を計画していました。

また、創業者の鈴木道雄氏は
発明特許を120以上持っている発明家としても知られています。

この様に発明家の源流を持つスズキですが
軽自動車で初めてハイブリッドカーを販売したのも
スズキ「ツイン」でした。

4.トヨタは戦前に航空機への参入を考えていた

詳しい年号は明らかにされていませんが
トヨタはかつて航空機を開発しようと試みたことがあります。

当時の体制からは無謀すぎるということで開発を断念していますが
トヨタの筆頭株主である富士重工業の航空宇宙部門に
その思いを現在託しています。

また、2008年には三菱重工業が開発している
国産旅客機「MRJ」に資本参加を表明しており、
旅客機を製造するという夢は今も変わらず
持ち続けているようです。

5.matsudaではなくmazdaである理由

広島を拠点とするマツダですが
その社名の由来は創業者である松田重次郎氏の名から
名付けられているのは有名ですが
英語表記は「MAZDA」。

なぜMATSUDAを採用せずにMAZDAを使用しているのか。

その理由として
アケメネス朝ペルシア(現在のイラン)が成立した
紀元前6世紀から起こったゾロアスター教の最高神
「アフラ・マズダー(Ahura Mazda)」
の名前を由来としたことが背景にあります。

アフラ・マズダーは叡智・理性・調和の神で
自動車文明の原始的シンボルとして捉え、
世界平和を希求して自動車産業の光明となることを願って名付けられ、
英語表記の際には「mazda」とされています。

ゾロアスター教と呼ばれる宗教の最高神として君臨し、
翼をモチーフにした肖像画が印象的です。

マツダのエンブレムでも
「フライングM」と名付けられたこのデザイン。

このアフラ・マズダーの肖像画から取り入れられているのでは?
という話もあるそうです。

このことから創業者・松田重次郎が
創業時の事業規模が小さい時から自社を世界的な企業として発展させ、
世界をまたいで社会に価値をもたらす目標を
持っていたことが伺い知れます。

マツダの「ツ」が「tsu」ではなく「z」であることには
創業者の卓越した志と目線の高さ、
世界を見渡す視野が隠させれていたのです。

ネットでの反応

・MAZDAと書くと英語圏の人は
正確にマツダと発音出来ると聞いたことがあります。

・インプレッサも、sに見えない説

・創業者という存在の大きさがわかりました。

・日産は当時の面影を残しているね…

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