この症状はうつ病の危険なサインかも…
うつ病を疑うべき症状とは…


うつ病の危険なサイン

近年増え続けているうつ病。
うつ病は思いのほか見逃されやすい病気です。

その理由の一つにうつ病を発症しやすい性格の方は
自分の辛さを他の人に表現することを避けたり
手助けを求めることを控えようとする傾向が見られるからです。

初めてうつ病を経験するときはその兆候に気づけないもので

「まさか自分が鬱になるなんて…」

と考えていますし、
そもそも「心身の異変=うつ病」に
結びつかないことがほとんどです。

初期症状を放置した結果として
うつ病が悪化してしまうケースはよくあります。

できるだけ早くうつ病のサインをキャッチし、
対策することが重要です。

心と体と行動の異変にはうつ病のサインが隠されているので
うつ病のサインとなる初期症状について紹介します。

心の不調

まずは頻繁に気分が落ち込むようになります。

ひとしきり落ち込んだ後、
なんとかやる気を出してはまた落ち込むの繰り返し。

鬱になりやすい生真面目な人は
落ち込んだままでいることに罪悪感を抱き、
それがかえって悪循環を生みます。

特に理由もなく憂鬱な気分になったり、
不安な気持ちになることが増えてきます。

仕事や人間関係のトラブルで不安になっているのなら
原因はハッキリしていますが、
鬱の初期症状はそうではありません。

また、集中力が低下し、
些細なことにイライラすることが増えるようにもなります。

うつ病は自己嫌悪や自意識過剰などを伴う病ですから
1つのことに集中することが困難になります。

それまではどうでもよかった他者評価や噂話などが
異常に気になってしまい、この状態がひどくなると
仕事や人付き合いにも悪影響があります。

そして、物事に対して深く考えることが難しくなります。

今までは慎重に考えて計画的に行動していたことが
思考能力の低下により、
うまく自分の考えをまとめることが難しくなり、
場当たり的な対応に終始するようになります。

身体の異変

いつも複雑な感情を抱えている影響で寝つきが悪くなります。

それだけならまだしも

「明日の仕事で失敗するのでは?」

というネガティブなイメージをするようになり、
睡眠も浅くなってしまうのです。

夜、なかなか眠れないせいもあり、
朝、起きるのが辛くなります。

誰でも朝、起きるのは辛いものですが、
うつ病になると特に朝、布団から出るのも困難になります。

睡眠時間とうつ病は密接な関係にあるので
意識的な対策が必要です。

また、睡眠の質を高める工夫も大切です。

さらに、食事についてもバラつきが生まれます。

ある時は食欲がなく、
お茶碗1杯のご飯でも食べられなくなりますが、
またある時には過食の状態に。

急に甘いモノが欲しくなり、
チョコレートやケーキをどか食いしたかと思えば、
夕食は抜く。

そんな状態は危険です。

強いストレスが原因で食欲がバラつき、
偏食になってしまいます。

また、やたら疲れやすくなり、
しかも疲れが取れなくなったら注意が必要です。

食事と睡眠が不十分なのですから
疲れが抜けないのも無理はありません。

不健康な生活を続けることで
うつ病が悪化するという悪循環が生まれるので
定期的なライフスタイルを見直していきましょう。

タバコ、コーヒー、酒、チョコレートなどに依存しがちなときは
メンタルバランスが崩れている可能性があります。

タバコと酒にはニコチンとアルコールが、
コーヒーとチョコレートにはカフェインが含まれており、
これらはいずれも意識を覚醒させる物質です。

強制的に覚醒させなければ元気になれないからこそ
無意識に依存物質を欲している可能性もあります。

仕事や行動の異変

うつ病になると仕事中も集中力が散漫になり、
当然ながら仕事のミスが増えます。

今までならありえないケアレスミスをしたり、
以前までなら考えられないような
トラブルを起こしてしまったりもします。

また、仕事上の人間関係でトラブルが増えたり、
以前に比べ、口数が少なくなり、
好きなことに限らず仕事面でも無気力になり、
自分から積極的に行動することが出来なくなります。

また、うつ病になると生活リズムが夜型になるため、
最初は体調不良を理由とした遅刻が目立ち、
次に早退、ついには欠勤を繰り返す傾向があります。

これらの症状が2週間以上続いて
日常生活に支障をきたしているようなら
うつ病の可能性があります。

真面目な人ほどかかりやすいうつ病。

特にメランコリー型性格といって
秩序を愛し、几帳面で仕事熱心、
対人関係では律儀で誠実、
他者への配慮が強く、責任感が強い性格の人が
うつ病になりやすいと言われています。

うつ病の方の場合、
うつ病であることを認めたがらない、
あるいは病院の受診をためらう傾向にあります。

このため、うつ病の早期治療のためには
ご家庭や職場など周囲の人が
些細なことでもうつ病のサインを見逃さないことが必要です。

メンタルケアが進んでいるヨーロッパなどでは
うつ病などの精神疾患も立派な病気とみなされ
普通に病院を受診することが当たり前になっています。

特にベルギーでは受診率が50%と高いものになっています。

一方の日本ではいまだに精神疾患に対する偏見もあるため、
なかなか早期に病院を受診するまでには至っていません。

ベルギーが受診率50%なのに対し、
日本では16%と低い水準にとどまっています。

うつ病は重症化すると自ら命を断ったりする危険な病気です。

そうならないよう
早期治療、早期療養を心がけてください。

ネットでの反応

・周りに気づいてもらえたら1番いいのになぁ・・・

・見逃しやすいっていうか、
認めてもらえない病気ではあるよなぁ

・誰でもなっておかしくないんですよ、病気なんて。
自分はならないと思ってるのが間違い、私もそうでしたから。
体の病気も。誰がなってもおかしくないんですから。

・うつ病というのはね、かかったことのある人しか分からない。
『なんであれ出来ないの』、『頑張れ』とか言わない方がよろしい。

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