明治時代に実在した3人の超能力者…
リングの貞子や貞子の母のモデルが話題に…


リングの貞子や貞子の母のモデル

リングに登場する山村貞子は
この世に恨みを抱いて亡くなった超能力者で
その怨念がビデオに念写されて見たものを呪い殺すという設定でした。

貞子の母・志津子は透視や念写の能力をもつ超能力者、
貞子の父・伊熊平八郎は志津子の能力の研究をスキャンダル視されて
大学を追放された人物として描かれています。

今回は貞子や貞子の両親のモデルになった人物を紹介します。

1.福来友吉博士

貞子の父・伊熊平八郎は明治時代に千里眼と呼ばれる
超能力者たちの研究に取り組んだ東京帝国大学の助教授だった
福来友吉博士といわれています。

この研究での公開実験や真偽論争などの一連の騒動は
「千里眼事件」と呼ばれています。

2.御船千鶴子

明治19年、熊本県で生まれた御船千鶴子は
日本で初めて科学的に調査されることになった超能力者です。

御船千鶴子は17歳の時、義兄に催眠術をかけられて
誘導されたのをきっかけに22歳で本格的に透視を始めました。

千鶴子は姉夫婦の治療院で透視を用いた治療を行うようになっていきましたが、
福来友吉博士との出会いが彼女の人生を大きく狂わせることになったのです。

明治43年、御船千鶴子は福来友吉博士を紹介され、
数々の透視実験を行って成功させていきました。

しかし、同年9月に東京帝国大学の元総長だった山川健次郎氏立会いのもと、
東京で行われた実験では文字の透視を成功させたものの、
それは山川氏が用意したものではなく、
福来友吉博士が千鶴子に練習用として与えたものであることが発覚したのです。

御船千鶴子は明治44年1月18日、服毒自殺で亡くなりました。

一般的には世間からのバッシングに耐えられずに自殺したとされていますが、
地元では父親との金銭的なトラブルだったとみられているようです。

3.長尾郁子

長尾郁子は透視能力と念写能力を持つ超能力者として
福来友吉博士に紹介されました。

公開実験では不正があったような状況でしたが、
ひとまず成功と報道されました。

しかし、次の実験では念写の依頼で手違いがあり、
長尾郁子の超能力を疑っていた学者たちから詐欺という見解を発表され、
その後の実験は長尾郁子側が全て拒否する事態に。

その後、長尾郁子は急性肺炎で急逝しています。
これらが千里眼事件と呼ばれるものです。

4.高橋貞子

高橋貞子は千里眼ブームの末期に登場し、
透視能力や念写能力を持つ超能力者です。

御船千鶴子、長尾郁子と共に高橋貞子の実験結果も
福来友吉博士の著書『透視と念写』に記しましたが、
多くの学者たちから批判を浴びることになりました。

孤立無援となった福来友吉博士は休職命令を受け、
自分たちの実験に責任を感じた高橋貞子は公の場で能力を披露することなく、
夫婦で故郷の岡山に転居していきました。

その後、高橋貞子の消息は不明となっています。

ちなみに高橋貞子はリングに登場した
山本貞子の名前の由来やモデルではないかと言われています。

もし超能力者だと知られなければ
もっと幸せな人生が待っていたかもしれませんね。

ネットでの反応

・リングにモデルがあったなんて初めて知った

・本当に超能力者だったのかな

・なんだかかわいそう

・映画や小説もまた違った目線で読めそうだね

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