テーマパークで清掃員として雇われた6羽のカラス…
訓練されたカラスが凄いと話題に…


清掃員として雇われたカラス

フランス・バンデ県西部にある人気のテーマパーク「ピュイ・ド・フー」では
6羽のカラスたちが、園内清掃員として雇われました。

彼らはタバコの吸い殻やゴミを拾うよう特別に訓練された賢いカラスたちです。

引用:https://www.youtube.com/watch?v=v8lZ4I-UamM&feature=emb_title

カラスたちがゴミを拾って一定の場所に捨てるとそこにある小箱からエサが出てきます。

この仕組みを理解したカラスたちは積極的にゴミ拾いを行っているのだそうです。

カラスがゴミを拾っている姿が園内美化につながれば

カラス清掃員を導入した目的は単に園内をきれいにすることだけではありません。

「カラスですらゴミを拾い集めるのに人間が散らすわけにはいかない」と
来園者がそれに感化され、綺麗なパークを保つ意識が高まるという目論見もあります。

「わたしたち人間が動物から環境を大切にすることを教わることができるのを示す目的もある」
園長のニコラ・ドヴィリエは説明します。

賢いカラス

ハシボソガラスやコクマルガラスなどミヤマガラスの仲間は特に知能が高く、
人間とコミュニケートしたり、遊びを通して関係を築くことができると考えられています。

研究者もカラスは驚くほど頭が良く、道具を使う、複雑な問題を解決する、
人間の顔を覚える、仲間同士でコミュニケートする、
その他いろいろなことができると言っています。

自然主義者でテレビ司会者のクリス・パッカムは自分のテレビ番組の中で
地上でもっとも頭のいいこの生き物の心を探ろうと
ブランというカラスに対してかなり複雑な8つのテストを行いました。

完璧にテストをこなしてしまうカラスにクリスたちは驚きを隠せませんでした。

こうした観察からカラスにゴミ拾いをしつけ、
清掃員として実務ができるかどうか試す実験に繋がりました。

道具をも使いこなす

また、野生のカレドニアガラスは、くちばしで棒をくわえて鍬のように使い、
木の幹に住む昆虫をかきだすことで知られている。

野生の若鳥は通常、年長者からこうしたテクニックを教わるが、
研究室で育てられたベティというカラスはこれまでそうした経験もないし、
手本を見せてくれる親もいないのにワイアから鉤状の道具をその場で作ったのだという。

日本やアメリカの都市部にいるカラスはさらにテクニックを改良しています。
木の実を通行量の多い交差点の上から落としたり、車に轢かせたりして、固い殻を割ります。

そして、赤信号で車が来ないときをちゃんと見計らって、
割れた木の実の中身を回収にやってくるのです。

カラスと人間が共存する世界

園内清掃員として働く6羽のカラスは野生生物専門家のクリストフ・ガボリが
ヒナから育て上げたものです。

クリストフは最初は2羽のワタリガラスで訓練したところ、
思いのほか効果を上げたためピュイ・ド・フーから依頼され、訓練したそうです。

カラスはゴミ集積所のゴミを漁ったり、敵認定した人に危害を加えることもあるが、
彼らを良く理解することで人間とうまく共存できる社会を築きあげることが可能なのかもしれません。

というより、これだけ賢いのだから、
寧ろ共存の道を積極的に模索していく方が賢明であるかもしれませんね。

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